【オジンから見たダイビング(7) - 最近面白かった本】2010/08/10 16:33

 ダイビングに出掛ける時は、ほぼ1週間の旅行であり、潜っている時間以外はのんびりと過ごすことになる。ゲストやスタッフと雑談をすることも楽しいが、じっくり本を読むことも貴重である。 持っていく本は海外ミステリーである。 地図をそばに置き、場面となる場所を確認しながら読むのが楽しい。 ここ数年でのお気に入りベストは、「ミレニアム 1,2,3」(スティーグ・ラーソン著 早川書房)。スウェーデンの作家で、舞台もスウェーデン。 1,2,3 x 上下の6冊になるが、シリーズを通して、主人公の一人である小柄な元不良少女の活躍が痛快で、お勧め。これから読む場合は必ず1から読むべきである。 ただ、この作家は当シリーズの草稿完了後に、出版を待たずに心臓発作で他界したとのことで、非常に残念。 

 

新本が出れば必ず買うのが、ジェフリー・ディーヴァーとロバート・ゴダード。前者はリンカーン・ライム(下半身不随の元NY市警科学捜査部長)等の謎解きが面白い。後者は主人公が頼りない男性であり、過去と現代を並列しながら進めていく話が多く、日本でこれまで19シリーズ発行されているが、どれも面白かった。また、ピーター・トレメインの「修道女フィデルマ」のシリーズ(創元推理文庫)は、7世紀半ばの古代アイルランドが舞台でフィデルマの名探偵ぶりが楽しい。

 1970年頃から面白いと思った本は捨てきれずに残しているが、本棚6列ほど。そろそろ古本屋でもできそうになっている。 

 最近の問題が一つ。このところ海外ミステリーの発刊が少ない。翻訳代が高いためか、復刻版が多い。新本も女流作家が多い。偏見かも知れないが、女流作家は惚れた腫れたが必ず含まれ、展開も状況説明が多く、じれったくなり敬遠気味。 痛快な海外ミステリーを沢山出版して欲しいものである。



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