【その他(2) 東日本地震について思うこと - モルディブ滞在中に日本の地震大災害を知った】2011/04/03 07:34

3/11の地震大災害のニュースは、赤道直下で1週目が完了した時点だった。知れば知るほど大災害であることが解ってきた。高校2年の時に伊勢湾台風の災害をまのあたりにし、被災地の支援も経験したが、今回の大災害の規模や範囲は比べ物にならない。災害に合われた方々は本当に大変だと思う。日本国内だけではなく、海外の人達からの支援の輪も今までとは比べ物にならない大きさになっている。ボランティアとして支援している人の活躍は頭が下がる。芸能人やスポーツ界の募金活動やお見舞いは本当に素晴しいことである。

幸いにも今までと変わらず普通の生活が出来る我々は何をすべきであるか? ボランティアとして支援する。義捐金募集に参加する。出来る範囲で協力すべきであるが、それ以上に日本経済の復興に貢献すべきだと思う。即ち、今まで通りの生活を行うことが必要と思う。日本では、元来「自粛」という考え方が強い。災害に合われた方々を慮り、耐え忍ぶ気持ちを共有するということだと思うが、大災害からの早期の復興を考慮すれば、自粛では無く、普通の生活が出来る場合は出来るだけ普通の生活に戻ることが復興に貢献することになるはずである。津波や原発の災害からの復興はかなりの長期間と多額の資金が必要になる。復興を速めるためには、経済の復興が必須であり、そのためには幸い災害に合わなかった我々が普通の生活に早く戻ることが大事だと思う。今回、モルディブでカオリータのクルーズ・ボートに世話になったが、4月以降にキャンセルが多く、今後の経営にかなりの不安があるとのことであった。国内と同様に海外でも日本企業や日本人との取引が多い企業も沢山あるはずであり、彼らも日本の大災害の被害を受けていると言える。日本は単に日本国内だけではなく、広く海外に強い影響を持っている。

2004年スマトラ沖大地震の津波災害の1ヶ月後に陣中見舞いでプーケットへ出掛けた。予想通り日本人観光客は極めて少なかったが、ヨーロッパの観光客は平常と変わらないレベルに戻っていた。彼らに聞くと、プーケットの復興のためには安全が確認できたら出来るだけ早く観光客として戻ることが最大の支援だとのことだった。 我々も従来の自粛ムードではなく、早く普通の生活に戻り、国内や海外の日本と連携の強い企業やグループの復興に貢献することが重要と思っている。 積極的に東北地方の野菜・海産品を食し、観光地を訪問することで最大限の支援を行うべきである。

 

【その他(2) 東日本地震について思うこと (2) - 原発災害に関連して 】2011/04/03 07:36

 原発の災害は深刻な問題であり、復旧にかなりの時間を覚悟した方が良さそうである。放射能という見えない危険への対応であり、どうしても不安が先行する。今回、モルディブからの帰国はスリランカ航空を利用したが、本来コロンボから成田への直行便のスケジュールが二転三転した。バンコク経由から香港経由になり、乗る直前にバンコク経由となった。理由は、正規の乗務員が放射能を危惧して日本への着陸を拒否し、代替の乗務員を手配の結果、バンコクで乗務員交代となったらしい。交代要員は勇気があったのか、手当ての増額だったか検討もつかないが、5時間遅れではあったが何とか帰国できた。正確な実態が解らないために生ずる不安は避けられない。日本で連日新聞・テレビから情報を見ていても実態が解り難い状況であり、海外からは不安要素の方が強いのは止むを得ないように思える。既に検討されていると思うが、輸出割合の高い日本の経済復興にとって、官民共同でタスク・チームを構築し、輸出品の放射能レベルの検査体制や海外に向けての正しい実態の情報発信の仕組みの構築が不可欠に思える。

 また、今回の原発問題の解決のための技術要員の献身的な頑張りは凄いものだ。無理に無理を重ねた活動と思うが、無茶だけはしないよう気を付けて欲しい。誰も予想していなかった大地震・津波であったため、想定外の事故であったとは思うが、報道を通しての聞く限りでは、最悪のケースのシナリオは構築されていなかったのではと思われる。欧米では、想定外の最悪のケースのシナリオも構築することが多いと聞いているが、日本では、特に原発等のケースでは、マスコミや地元住民の不安を刺激しないようにするためなのか、最悪のシナリオは構築していないように思える。日本としては、原発に頼ることは避けられないと思われる。今後の検討の中では、単に東京電力等の課題ではなく、政府・企業・地元が協同で最悪のシナリオを構築・共有することが必須と思われる。マスコミも批判だけではなく、政府・企業・地元と協力して情報発信の役割を果たすべきと思う。

 その観点から見れば、今回の原発災害の責任を全て東電に負わせるべきでは無い。全く想定していなかった規模の地震・津波であり、最悪のシナリオの構築を指示できていなかった経済産業省も同罪のはずである。復興後の検証で、想定した範囲での東電側の対応で不適切であったものは何かを明確にすべきである。想定を超えたものに関しては、両者同罪とすべきである。また、問題発生後の対策の検討・実施や実施体制では多くの課題が生じている。新聞・テレビの報道では、対策の実施責任は東電であり、東電の対応が問題との指摘が多いが、今回のような広域で深刻な対策では官民共同でのプロジェクト体制が必須であり、現状報告や会見はプロジェクト・チームから行われるべきである。原子力安全・保安院の監査的な印象となる会見には違和感を感ずる。首相の会見でも東電が負担できない場合は国が負担するとの発言であったが、むしろ国が賠償責任のリーダーシップを取るべきと思う。

 


【出掛けたダイビング・ポイント(7) - モルディブ南下編、ガーフ/アッドゥ環礁編 (1)】2011/04/04 07:38

普通の生活に戻って、モルディブ南下編、ガーフ/アッツ編についてまとめて見ることにする。3/5から3/19までカオリータ率いるイクェータ号の全工程3週間の前半2週間に乗船した。地図上で1週目が赤線、2週目が青線になる。イクェータ号は3週目に黄線でマーレまで戻り、1週目、2週目の下船組みは国内線でマーレまで戻った。今回は、今まで憧れていた赤道越えで、「群れ」もたっぷり見ることが出来、非常に満足した。

トピックスは、3月からナイトロックスの使用が可能になったことから、大量10名でナイトロックスの講習を受けた。実際に使ってみると、確かに楽である。通常の空気だと15~20Mの深さにずっといると常にDecoを気にして少しずつ浮上しながら潜っていたが、空気の割合が多めのナイトロックスでは、ほとんどDecoを気にする必要がない。エアさえ持てば、ずっと15~20Mにいて安全停止の時間になったら浮上するというすたいるが可能になる。ダイビング終了後の疲れも少ないように感ずる。逆に30M以上の深さになると酸素中毒の可能性が生ずるため、酸素の割合をダイコンにセットして深さの限界値を設定する。1週目はまだ意識が薄く、ついつい30Mを越えることも度々あったが、徐々に意識するようになった。但し、エア消費の早いダイバーにとっては深場での滞在が長くなるためその分エア消費が増えることになり、早めにエア切れで浮上する場合もあり、度々他のメンバーに迷惑を掛けることが生じた。今回のダイビングではエア不足で早めの浮上が数回あり、チームに迷惑を掛けた。激しい運動が続くと呼吸が速くなる。やはり年齢による体力不足を痛切する。結局は皆より少し浅めの位置を保つ必要がある。それでもナイトロックスが楽で良いと思う。30M以上に潜る場合だけ通常のタンクを利用すれば良い。今回はその必要性が無く、全てナイトロックスで潜っていた。

2つ目のトピックスは、泳いで赤道を越えたこと。昨年9月のエクアドル訪問時に歩いて赤道を越えたので、今回の泳いで越えるのを楽しみにしていた。エクアドルでは、本当に赤い線が引いてあったので赤道越えが解り易かったが、海の上ではそうは行かない。ガイド2人がロープの両端を持ち、その間にゲスト全員が入り、GPSで0度線を確認して直前で飛び込んだ。が、ロープはぴんとはならず、「泳げなくてもダイバーになれます」という人間にはロープは役に立たず、ガイドが抱えていた浮き輪に飛びつき、引っ張られて赤道越え。足は動かしていたから「泳いで」でOKにしよう。これで、飛行機で、船で、車で、歩いて、泳いでの赤道越えを経験くたことになる。後は「潜って」か? どこか可能性のあるポイントはあるのかな?




出掛けたダイビング・ポイント(7) - モルディブ南下編、ガーフ/アッドゥ環礁編 (2)2011/04/04 20:37

 今回のダイビングでは、3日目からは始めて訪れる環礁で、興味津々で潜っていた。最初の2-3日は曇/雨が続いたが、南下するにつれ快晴になり海況も極めて安定してきた。いわゆるモルディブの三冠王(マンタ、ジンベイザメ、ハンマーヘツド)に関してはマンタだけであり、大物としてはかなりひさし振りにトラフザメに会えたこと、マダラトビエイの群れ、水中のイルカを見ることが出来た。

マダラトビエイ

 期待していた「群れ」は期待通りであった。特筆ものはアッドゥ環礁でのオオギチョウチョウウオの群れが凄かった。通常2-3匹で泳いでいるのだが、今回は数百匹の群れで捕食のためにテーブルサンゴを点々と移動していた(写真ではその群れの一部)。

オオギチョウチョウウオ

ガイドもゲストも皆始めての経験で圧巻であった。このポイントでは、同じように群れで捕食しているグループが幾つか見受けられた。イロブダイの群れ、パウダーブルー・サージョンフィッシュの群れ、そこにはサザナミハギのむれも混じっていた。

イロブダイ

パウダーブルー

モルディブではパウダーブルーが群れで捕食していることは別の環礁でも見たことがある。ひょっとして、この地域のオオギチョウチョウウオやイロブダイが真似をしているのではないかと思っている。

 その他、ホソフエダイ、イエローバック・フュージラー、クマザサハナムロ、ツムブリ、スマガツオ、タイワンカマス、キンメモドキ、等々おおいに群れを楽しんだ。浅場では色々なサンゴが見事であり、時間が経つのが早かった。

ホソフエダイ

チョウチョウウオ・フリークとしていつもは何を見たか常に確認しているのだが、今回はほとんど気にせず群れを追っかけていた。終了3日前のオオギチョウチョウウオの群れで大満足。モルディブではいつもワイドレンズ装着だが、今回も全ダイブでワイドレンズ。透明度が20-30Mで中層ばかり見ていた2週間だった。





その他(2) 東日本大地震について思うこと (4) - 原発問題の政府の対応について2011/04/05 17:14

 原発問題が日に日に深刻になっていく中で、つくづく日本の政府・省庁は官民一体や省庁を超えたプロジェクト体制の構築が極めて下手と思わざるを得ない。むしろその気が全く無いのではと思う。

 現在日本での最優先課題は原発問題の解決、避難者および被災者の早急な日常生活への復旧およびこの2つに関連する情報の速やかな国内外への公開であり、それぞれ国レベルでの緊急プロジェクト・チームの編成とリーダーシップが不可欠のはずである。プロジェクト・リーダーには、副大臣レベルの最適な人材が担当し、プロジェクト管理に、政府や省庁の責任者が配置し、その体制を明確に公表するべきである。ところが種々報道を見ている限りチームがあるようには思えないし、リーダーシップも全く見えてこない。一見情報公開は枝野長官に一元化されているように思えるが、プロジェクト・チームの組織的編成は見えない。

 原発問題について考えてみると、原子力安全・保安協会も政府関係者も「~を東電に指示した。」と当たり前のように発言している(追記:最新報道では、首相直轄の原子力安全委員会と経産省の原子力安全・保安協会を統合し、規制機能を果たす案が検討されているとのこと。規制機能が上述の発言するのであれば妥当だ)。責任問題は問題解決の見通しが立ってから考えれば良いことであり、現在の緊急事態は国レベルで解決しなければならず、国のレベルで必要・充分なプロジェクト体制が構築されなければならないはずである。1企業である東電が解決策の検討・実行の責任を持つべきではない。現在500人前後の技術要員が作業に当たっていると報道されているが、日本国としてベスト・チームなのか? 東電の技術者以外に最適な人材は海外も含めればもっと召集可能なはずである。プロジェクト・リーダーは緊急予算を持ち,有料でも最適なスペシャリストを招集すべきである。当初線量計が300台しかない問題が生じたが、日本全体なら充分な量はあるはずであり、緊急での調達なら1日で必要量が集められるはずである。要は作業の全体管理を放棄し、東電に任せっきりであったことを暴露している。同様に技術要員の劣悪な作業環境が報道されていたが、プロジェクト・リーダーが先ず実行しなければならないことは、チーム編成と同時に作業環境の整備、必要な機具等の調達および作業計画の作成、実行管理・調整、プロジェクト要員の健康管理等である。劣悪な作業環境として報道されていた、食事の提供や休息等の支援もいくら放射線濃度の問題はあっても、優先度を配慮すればプロジェクト・リーダーの責任で早々に解決できるはずである。原発問題は長期化の見通しが高いので直ぐにでも国を挙げてのプロジェクト・チームを編成すべきである。

 原発の責任問題に関しては、現在の報道ぶりからすると東京電力の責任という風潮になっているが、福島第一、第二の原発構築計画の段階で、国の安全基準に基づいて計画され、承認されて建築されたはずである(追記:最新報道では、第一原発は安全基準策定以前に稼動していた。最新の安全基準を満たす検討が行われていたようだが、津波への完全な対策が必要と認識しながら未完であったようだ)。今回の大災害はこれらの基準を大幅に超えた可能性が高い。今後徹底した原因解析が行われる中で、東電が承認された安全基準の対応で不備があったものは当然東電の責任であり、想定を超えた大地震、大津波等に起因した原因であれば、国と東電および公平な第三者機関(例えばIAEA)で検討・判断すべきものと思う。いずれにしても、今回の問題の徹底した原因解明を実施し、日本国および関係各国での安全基準に反映させることが最重要のはずである。

まだまだ、解決の見通しが立たず、作業を実施している技術要員の肉体的、精神的疲労は大変なもののはずである。彼らが全精力を解決作業に投入出来る環境を国レベルで早急に作る必要がある。報道関係も徹底してプロジェクト体制の構築を強く働きかけることを望みたい。




その他雑感(4)-ようやくプロ野球開幕 今年もドラゴンズはやってくれるか2011/04/12 10:00

紆余曲折の末、ようやく4月12日にセパ同時に開幕。今年も大いに楽しませて欲しい。東日本大地震後、余震や原発問題でどうしても弱気になるが、良い試合を見せて皆を励まして欲しいものである。

今年はオープン戦も中途で終了したため、どのチーム、どの選手の調子が良いのか解らないところがある。セ・リーグでの公式線は1ヶ月程度で、5月中旬からすぐ交流戦となる。結局、6月中旬までは各チームとも手探りで、本格的な戦いは夏場からになりそうな気がする。開幕時期が遅れたことで、故障で間に合わないと予想されていたドラゴンズの吉見、チェンの影響が少なくなりドラゴンズが有利とかジャイアンツの阿部が故障による長期離脱で不利とか統一球の採用でボールが飛ばなくなり、長打力のチームが不利とか色々な説が飛んでいるが、本格的な勝負は6月中旬以降とすればまだまだ読めない。夏場から大接戦の面白いシーズンになりそう。

 では、今年のドラゴンズはどうか?

l   今年も投手力のチームだろう。吉見、チェンは多少出遅れても大丈夫であり、ネルソンは力を付けてきた。中田が安定すれば強い。若手の岩田、伊藤は夏場に出てくると良いのだが。ブルペン陣では、高橋の故障は痛い。いつ頃復帰できるか大きな不安要素だ。新外人左腕のソトはこれから育てる投手で今年は着たいしない方が良さそう。いずれにしても、岩瀬を無理させずに大事に使うことが不可欠。

l   新外人のグスマンは全くの未知。オープン戦を見ると結構期待出来そうにも思うが、本戦でどうなるか?コンスタントに5番を打てると凄い打線になりそう。駄目だと昨年と同じ。

l   ベテランの故障は常に覚悟する必要がある。井端、荒木の離脱は、堂上、岩崎で繋げる。和田の離脱は若手外野陣に頼るしかない。打力の期待は無理であり、守備力と足でカバーするしかない。問題は谷繁だ。若手捕手はまだ伸びてこない。短期なら小田でカバーするとして、長期離脱は頭が痛いと思うが、落合は若手を育てる良いチャンスと言いそう。

l   今年は、ジャイアンツ、タイガースに加えてスワローズが強そう。去年のようにスワローズに弱いままだと問題。神宮に応援に行こう。