【出掛けたダイビング・ポイント(12) - フィリピン トゥバタハ】2012/05/15 19:22

 GWにフィリピン トウバタハで潜ってきた。1991年にダイビングを始めて以来、初のGWの旅行である。例年高くて混むGWはじっとしているのだが、4月になって良く利用する旅行会社から連絡があり、クルーズ・ボート3隻をチャーターして企画したGWのツアーで定員不足なのでちょっとした好条件で参加しないかとの依頼があった。もともと5月後半にどこかに行こうと思っていたのだが、6年前に行った時の透明度の良さとハイ・スピードのドリフト・ダイブの経験からドリフト好きのMさんを誘って出掛けることにした。

 トゥバタハは世界遺産に登録されている地域で、地図にあるように、フィリピン西部のスルー海の真ん中にある。マニラからパラワン島のプエルト・プリンセサを経由し、そこから船で6時間程かかる。海が安定する3-6月の期間限定の場所になる。今回も4月28日(土)に日本を出発し、トゥバタハでのダイビングは5月1日(月)の早朝であった。日本からなかなか遠いところである。

世界遺産であることから、漁業は禁止され、リーフ内への船の立ち入りも禁止されており、自然環境が懸命に維持されている。そのため、南北の環礁の珊瑚は見事であり、ギンガメアジやバラクーダ等の群れも頻繁に見ることが出来る。ダイビングは環礁に沿って外洋側を流して行くウォール・ダイブとなる。外洋では大物の出現も期待できる海である。

が、実際に潜ってみたら流れが無い。6年前は急行並みのドリフトだったのに、今回はほとんど流れていない。後半にリーフの上に上がるとのんびりした鈍行列車のドリフトである。流れが少ない分透明度も良くない。折角ドリフト好きなMさんを誘ったのに!? 残念ながら、4日間とも同様であり、のんびりと気楽なダイビングで空気の消費も少なく、いつもはゲージを気にしているのに、今回はほぼ100前後が残っていた。

見かけたものは定番のギンガメアジ、バラクーダ、ムレハタダイ等々、ホワイトチップはいつも見られたが、グレイリーフ・シャークはヤングの群れを見かけた程度であまり多くは見かけなかった。大物は我々のチームでは不作であったが、他のチームや他のボートではジンベイザメやタイガー・シャークも目撃したとのことであった。日頃の行ないの差か?

ロブスターも群れ、全部で12匹もいた。

我々の乗ったボートはフィリピン籍のOceanic Explorer、24人のゲストで満席。GWということで、3月のモルディブでのクルーズ・ボートとは年令構成が大違い、30/40代が中心で、50/60代は少数派であった。先ずは酒の量が半端ではない。乗船前にスーパーに寄り、ワインだ、ビールだ、ウィスキーだと大量に仕入れ、おつまみもナッツやポテトチップ系をワンサカ。モルディブでは、50/60代が中心で自分の好みで持参したもので、つまみも和風ものや干物系が多かった。酒の時間になるとさすが若手組は遅くまでニギヤカで元気一杯。面白かったのは、話題が最近の若者になった時。50/60代、30/40代が共に最近の若者のやる気の無さを披露して大いに盛り上り、日本はこのままでは大変だと全員がうなずいた。頑張れ20代!!

 海は「もうちょい」だったが、若さを吸収しなかなか楽しい1週間だった。次は、趣向を変えて7月にレンベで下ばかりを見るMuck Dive。どちらも面白い。