【出掛けたダイビング・ポイント(27) - レンベ インドネシア】2015/10/20 09:27

 10月初旬にインドネシア 北スラウェシ島のレンベでダイビングをして来た。滞在はいつも通りNAD Lembeh Resortで、5年連続で世話になっている。昨年も10月の滞在で水温は28度で、今年も同じと思っていたら、大違いで水温が低く、25-26度。5mmのウエット・スーツを借りて潜っていた。9月は23度の日もあったとのことだったが、結果として大当たり。水温が低いため、日頃見かけない生き物が浅場まで上がってきていた。お蔭で、これまでずっと探しても見つけられなかったMelibe Pilosaなるウミウシを何回か見つけることが出来た。

 

Melibe Pilosa

Melibe Pilosa

Melibe Pilosa

ウミウシとは思えない多少グロテスクな姿だが、大きな口で小さな魚等を捕食するユニークな生き物である。以前、「へんな生き物」という本が出版され、そこで紹介されていた。本ではスケッチで書かれていたので、やや可愛く書かれていたが、本物はゴミみたいな感じだがずっと見ていても面白い。動きはVideoの方が面白いかも知れない。

https://youtu.be/6X0FkV6C7FE

 それ以外でも、水温が低いせいか、これまでなかなか会えなかった生き物が沢山。先ずは、Hairy Frogfish を何回も見かけた。特に、黒のHairyは初めて見た。

Hairy Frogfish

Hairy Frogfish

Hairy Frogfish

超レアものでは、Hairy Octopus 10cm程度で、確かに毛むくじゃら。動きまわるのでなかなか焦点が合わない。これがギリギリ。水温が低い10-11月にしか見れないとのこと。

Hairy Octopus

最終日には、Mimic Octopus, Wonderpus と続けて確認。

Mimic Octopus

Wonderpus

その他、初めてみたウミウシ、エビ・カニもあり、これまでの中でもほぼベストのダイビングだった。

ウミウシ1

ウミウシ2

 

ウミウシ3

カクレエビ

コガラシエビ

 

Tiger Shrimp

が、最悪だったのは、昨年に続いてLost Baggage。土曜日に最寄りのマナド空港で荷物が届かず、利用したSilk Air Lost and Foundに申請。昨年は次の便で月曜日(日曜日は便がない)に届けてくれたのだが、今年は月曜日でも夕方の便では荷物が来なかったとの回答。乗継したJALHelp Deskに電話してTag # から追跡調査をして貰ったら、記録上では、なんとジャカルタ経由のガルーダ航空で日曜日に届いているはずだとのこと。早速、Silk Airに連絡したが、スタッフは既に帰宅したとのこと。翌、火曜日に連絡したが、Silk Air側もガルーダ航空側も良く解らずとの返答。水曜日にLost and Found の責任者が出社したので、徹底して探すよう要請。ようやくその夕方に荷物が届いた。荷物には器材と衣類が入っていたため、器材はずっとレンタル、衣類はSilk Airから貰った5000円ほどで購入した最低限の衣類、水着で着の身着のまま。ようやく届いたのに、ダイビングの残りはたった1.5日。原因は、JAL側で1日でも早く届けたいとの気持ちからガルーダ航空利用を手配してくれたのだが、その情報をSilk Air側は知らず、今回の結果になった。現在JALに原因調査と今後の改善を要望中。どんな回答が来るか? いずれにしても不便な滞在だった。

 それはそれとして、NAD Lembeh Resortでは色々のゲストとの会話が出来る。今回はほぼ満室でFun Diveのゲストは15~6名。食事は長テーブルで全員が席に付くため、下手な英語でも周りのゲストと話すことになる。話をしたのは、オランダから来た海洋生物を研究しているというオジサンの3人組,上海からのlembehは初めての若いカップル、フランス系スイス人のまだ仲睦まじいカップル、オーストラリアからの親子、スペインからの中年カップル、旦那の仕事で中国広州在住のポーランドのカップルと色々。お互いが話をする時は英語、自分たちの場合はそれぞれの言葉が飛び交う。日本からは一人なので、日本語は無し。

一緒に潜っていたのは、オランダ3人組、オーストラリア親子、スイス人カップルだが、ダイビング・スタイルもそれぞれで面白かった。NAD Lembeh Resortでは、各チームにガイドが付き分厚いサポートをしてくれる。今回は3人組に2人、私に1人と8人に5人のガイドがついた。オランダ3人組は観察専門、でかいルーペと水中ライトで珍しい生き物を探し、見つかると3人でチェック、1人が小さなデジカメで撮影、上がってからも色々議論、オランダ語での会話なので何を議論していたかは分からないが楽しそうに議論していた。3人で世界あちこちに出掛けているとのことだった。オーストラリア親子は親父さんが元水中カメラマンとのことで2人で1眼レフ・カメラを2台持って潜り、じっくり時間を掛けて写真を撮っていた。二人とも頑丈な身体つきで、びっくりしたのがこちらは水が冷たいので5mmのウェットを借りて潜っていたのに、親父さんはTシャツ・短パンのまま、寒くないのかと聞いても平気とのこと。時々見せて貰ったが,流石に綺麗な写真だった。スイス人カップルはダイビングでも仲睦まじく常に一緒に行動し、どちらかというと自分の世界で潜っていた。こちらは一人でガイドがバディなので、常にガイドをフォロー。動いて生き物を探すので、ついていくのも結構大変。じっくり写真を撮っていると時々迷子になる。お蔭で珍しいものを結構探して貰った。自分でも見つけたいのだが、やはりがいどには勝てない。小さいものは絶対に無理。結局ガイド頼りになる。レアものが見つかると、他チームのガイドが知らせにきてくれる。透明度は良くないので、こちらからは誰がどこにいるのか全く分からないのに、彼らは全部把握しているようだ。

今回は、Lost Baggageの件を抜きにすれば、ほぼベストのダイビングであった。

 

さて、次は12月。何処に行こうか検討中。12月はいつも悩む。季節の変わり目の場所が多く、ベスト・シーズンというところが少ないように思う。南半球が良いのは解っているのだが。色々考えるのも楽しみ。