【その他雑感(14):「働き方改革に向けて-伝統的多段階組織終焉の勧め」をまとめました】2017/04/04 08:04

「働き方改革に向けて-伝統的多段階組織終焉の勧め」という資料をまとめてみましたので、興味のある方は参照ください。

下記のDropboxをアクセスしてください。Word 文書で 36 Page 1.3Mbになります。

https://www.dropbox.com/sh/dg8k3qfpcj1u4pp/AACmQkmfxTpbySFBHPs4N09Na?dl=0

 

Download 出来ない等の場合は、下記にMail 下さい。

yf2n-fry@asahi-net.or.jp

 

序文と目次を紹介します・

 

 

 

1990年代初めのバブル崩壊後、安定成長期が終了し、低成長時代に突入した。同時に年功序列の考え方も終焉し、従来からの伝統的多段階組織の役割は終了したと考える。

伝統的多段階組織は、高度成長期に始まり、安定成長期までの間には方針の徹底やビジネス拡大に向けての全社でのベクトル合わせ等に大きな役割を果たしてきた。年功序列制度を維持するために、出来るだけ多くの管理職ポジションを確保するという点にも大いに貢献してきた。

しかしながら、バブル崩壊後の低成長時代では、この伝統的多段階組織は色々の弊害の原因となっているのではと思われる。即ち、激しくなっている市場の変化に対応して要求される経営スピードの確保が困難であり、グローバルに比較して低レベルの労働生産性の大きな原因になっていると思われる。

第一章では、それらの大きな課題の背景とどのような対策を検討すべきかを整理し、第二章では在るべき組織の考え方と同時に展開されるべきあるべき仕組みや制度等を整理する。

既に多くの業種や企業で既に実施済みの項目も多く含まれていると思うし、容易には展開が難しいものもあると思うが、企業の生き残りのためには出来るところから実施すべきではないかと考えている。また、当資料はIT産業に在籍し、1990年代に世界レベルでの大規模な社内改革に従事した経験と入社後数十年の主として製造業のお客様を担当してきた経験に基づいてまとめたものであるため、偏ったものであり見当違いのものもあると思うので、参考になりそうな項目を選択して確認頂きたい。

             作成者 古屋 尚文  作成日 2017/04/02

                          Mail Ad    yf2n-fry@asahi-net.or.jp

                          作成者プロファイル

              1965         : Systems Engineerとして入社(名古屋)

              1965~1994 : SE, SE Manager, Sales Manager等として従事

              1995~2002 : 業務改革推進にて社内改革に従事

              2003~現在  : プリモD等のパートナーとして営業系研修を担当

 

 

目次

第一章 伝統的多段階組織の課題

課題の背景と対策1: 低成長時代に要求される経営戦略の対応

課題1: 低成長時代に要求される経営戦略・更新に対応できない

対策1: 低成長時代に対応した経営戦略立案・更新の仕組み・体制

課題の背景と対策2: 労働生産性の停滞

課題2: 労働生産性の停滞

対策2: 労働生産性の向上を全社的に意識・工夫する

課題の背景と対策3: 低成長時代に対応した社内プロセス改革の必要性

課題3: 高成長時代に対応した重厚長大な社内プロセスではコスト・工数がかかり過ぎる

対策3: 社内プロセスの単純化・簡素化/全社共通化

第二章 あるべき組織構造と仕組み

  1. エンパワメント・レベルの浸透

    エンパワメント・レベルとは

    エンパワメント・レベルと業務目標

  2. 二方向経営戦略

    トップダウン+ボトムアップの戦略展開

    激しい市場やお客様の要望の変化

    二方向展開における管理者の役割

  3. 全社最適化への転換

    部門最適化 対 全社最適化

    全社最適化で実現すべき項目

  4. 社内・外プロセスの最適化

    「End to End」プロセス設計:お客様の要望するスピードと品質向上の実現

    社内・外のプロセスを「End to End Process」で最適化 (Value Chain)

    統合戦略の立案・更新の「End to End Process

  5. 組織の在り方・ワークスタイルの在り方・昇進/昇格の在り方

    組織の在り方(フラット化組織)に求められる改善

    ワークスタイルの在り方

    昇進・昇格の在り方

    評価の在り方

  6. 管理者の在り方

    管理者の役割の変化

    要求される資質と管理者の意識改革

    改革推進における管理者の役割

  7. プロフェッショナル職の在り方

    プロフェッショナル職の役割

    部門資産/企業資産としてのプロフェッショナル職

    プロフェッショナル職の意識

    スキル重視の仕組み(スキル管理プロセス)

  8. ITを徹底して活用した情報管理の在り方

    最適化された社内・外プロセスのための情報システム

    情報管理の在り方/情報システム部門の役割

    IT系プロフェッショナル職の在り方

    IT投資の現状:日本対米国

    変革への推進体制

     

    終わりに

    人手不足への対応