【出掛けたダイビング・ポイント(36) - インドネシア バリ島東部 トランベン】2017/09/25 22:53

 9月中旬にバリ島東端のトランベンに出掛けた。1991年にバリでCカードを取得し、ダイビングを始めて以来、26年振りの訪問になる。目的は、昨年インターネットで写真を見たDonut Dotoなるウミウシを観察したいため。結果としてタップリ、ユックリ見ることが出来た。Tulambenでは沈船を含めて色々なダイビングが可能であるが、今回はウミウシを中心にマクロに専念することにした。利用したのはダイブ・パラダイス。併設のパラダイスパームビーチに宿泊。ここでのダイビングはビーチ・ダイブになるが、ほぼ15年振りであり、当初波が高かったこともありEntry/Exitで大苦戦。前半は毎回海岸の砂につっこんだが、後半はガイドが工夫してサポートしてくれたことと波が収まったことで順調に。今回は一緒になるゲストがいなかったことで、11ダイブ全てガイドと二人だけ。2日間はホテル前のビーチで、2日間はDonut Doto観察用のポイント(メラスティ)へ遠征。ゲスト一人+遠征費で追加費用が必要だったが、ガイドと二人のダイビングで目的の小物をタップリ、ユックリ見ることが出来、満足の行くものだった。特に、メラスティでのダイビングは特筆ものだった。ここのウミウシはとにかく小さい。1~1.5cmが多くTG-4の顕微鏡モードが大活躍。ガイドのアワ君が小さいものをどんどん見つけてくれる。顕微鏡モードで焦点を確保するのも(時々サージがあり身体が動く)大変だが、一人だけなので何枚でもシャッターを押せる。何枚も写して顔を上げるとアワ君が次の小物を探して待っていてくれる。なんとも効率が良い。追加費用も充分ペイすることが出来た。

 お目当てのDonut Dotoは4ダイブで毎回確認できた。

Donut Doto 1

Donut Doto 2

Donut Doto 3

最初の写真のように円筒形の突起が10本あり、上から見ればきれいに10ヶのサークルがあるのだが、円筒を横に向けたり、身体を伸ばしたりするので、毎回違う模様に見え、最初は違うウミウシかと思えた。3枚目は卵を産み付けている最中。

Donut Doto 4

 

Donut Doto 5

ここではもう一つ、Costasiellaというウミウシがウリということだが、これが小さい。ハゼ(ベニハゼ?)の比べて見ると良く解る。このハゼは3cm程度。左下がCostasiella。1cm以下。

Costasiella 1

他でも見れるが小さ過ぎて探すのが大変なのだが、ここでは沢山いるので結構探せる。

Costa Siella 2

このキレイなものは初めて見た。

Costa Siella 3

小さいのに存在感あり。

その他、初めてのウミウシも多かった。特にメラスティ近辺は小さいものが多く、スーパーマクロで撮るダイバーが増えたため新種が見つかるようになってきたとのことだった。2cmクラスを見つけると大きいと思える。

ウミウシ 2

ウミウシ 3

ウミウシ 1

ウミウシ 4

初めてのものも多かったが、焦点が甘いものもあり、これから名前調べに時間が掛かりそう。

ウミウシ以外もマクロ中心。黒に橙色の輪つき、色鮮やかなカエルアンコウも初めて。

カエルアンコウ 1

カエルアンコウ 2

色鮮やかは小さくて割れ目に入り込んでいたので、その時は良く解らず。写真を拡大して初めてカエルアンコウと解った。

ミジンベニハゼ

コガラシエビ

 泊ったホテルはバス付きの広い部屋、キングズ・ベッドで一人だと実にゆったり。バスタブがあり、湯も出る。たっぷりのお湯とはいかなかったが、シャワーのみよりずっと良い。朝食付きで、トーストかパンケーキの選択とフルーツ・サラダ。それ以外が欲しければ有料で注文可。昼食、夕食は有料、メニュー方式で色々頼めるが、それほど食欲は無いので、昼はサンドイッチ、夕食はナシ・ゴーレンやカレー等のインドネシア系。格別美味いわけではないがまあまあ。クタやサヌール等からの日帰りダイバーが凄く多いので、いつも混雑していたが、夜は静か。一緒に潜ったダイバーはいなかったので、アフター・ダイブの会話はほぼ無し。寂しくはあったが、本は沢山読めた。最近、Game of Thrones なるTVドラマ(第七シリーズまでの67本)と原本になる氷と炎の歌 (5シリーズ、12冊)にはまり、この一週間で本2冊、Video5本を完了。ようやく半分程度に到達。中々面白い。

 帰ってから新聞を見てビックリ。アグン山の噴火予想で12km以内の住民に避難勧告が出ているとのこと。Tulambenはアグン山の麓で、Googleで確認したら13kmの距離。1963年の噴火時は溶岩も到達、そのため海岸は黒砂とゴロタになっている。マグマが収まり、噴火が無いよう祈るばかりである。

(HPで確認したら、泊っていたホテルは22日に一旦クローズするとのこと。私のチェックアウトは20日だった。)




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