【出掛けたダイビング・ポイント(46): パプア・ニューギニア(PNG) アロタウ– Tawali Resort】2020/02/17 20:46

2月上旬にパプアニューギニア(以後PNG)の東端に位置するアロタウのTawali Resortに行ってきた。

PNGにはニューギニア航空の直行便を利用することになるが、毎回順調とは言い難い。今回は、コロナ・ウィルスの影響でかなり混乱した。便は土曜日夜の出発だったが、先ず水曜日に急遽事前のビザ取得が必要で、木曜日10時にPNG大使館で申請(金曜日14時に受領)と指示され、大使館へ。次に土曜日の直行便がキャンセルとなったため(乗客が少なくなったためと推測)、金曜日夜の振替便(ケアンズ経由のカンタス航空便)に乗って欲しいとの連絡。金曜日に大使館でビザ受領後成田へ直行。ビザ取得が無理だった乗客が多かったようで便はがらがら(中国人乗客にはビザを発行しなかったのでは)で、無事PNGに到着。

 宿泊・ダイビング客は、オーストラリアからのカップル、スイスからのカップルと日本人4名(3名はフィリピン航空振替便の横浜地区からの女性3人組)の計8人、ガイドが3名なのでゆったりしたダイビングになった。我々はいつも通りぴーちゃんこと野崎さんのガイドで色々珍しいものを見せて貰った。

 珍しいもの1: ヘアリーゴーストパイプフィッシュ(Hairy Ghost Pipefish)

  毛むくじゃらのGhost Pipefish(ニシキフウライウオ)、ここでしか見たことがない。オーストラリアからPNGソロモン諸島に生息するらしい。2年前に初めて見た時は、穴の中に隠れていた1匹だけで写真を撮るのも苦労したが、今回はやや大きめの赤色と小さめの紫色の個体をあちこちで見ることが出来た。

ヘアリー・ゴーストパイプフィッシュ 1

ヘアリー 2

ヘアリー 4

じっくり見ると、なかなか見事で綺麗なヘアーだ。

 珍しいもの2: マツゲメリベウミウシ(Melibe engeli)

   Melibe系のウミウシは、変なものが多いが、これは初めて見た。どうみてもモヤモヤのゴミにしか見えない。ガイドに指さされてようやくわかったが、写真をとってもウミウシには見えない。

マツゲメリベウミウシ 1

Melibe系は泳ぎが得意で、このウミウシも身体全体を折りたたむようにして泳ぐ。全体が伸びた時に写真を撮りたいが、動きが速く簡単にはいかず、ビデオからスナップショットを作ってようやく全体が把握できた。

マツゲメリベウミウシ 2

 珍しいもの3: クロスジウロコウミウシ-Tiger Butterfly (Cyerce nigra)

   2年前にも見たことが、今回はじっくりと写真やビデオを撮ることが出来た。フィリピンからPNGの西太平洋に分布しているらしい。葉っぱのようなものの表と裏の模様が違っており、閉じたり開いたりしながら動くのでなかなか綺麗に見える。

クロスジウロコウミウシ

 その他:

   ぴーちゃんも他のガイドもマクロ系が得意。先ずはウミウシ、初めてのもの、見栄えのいいものを紹介。

この2つは初めてのもの。カメノコフシエラガイ系とナギサノツユ系。

カメノコフシエラガイ系

ナギサノツユ系

海草みたいなもの、きれいなもの、5mmほどの小さいもの。

アオミノウミウシ系

カノコキセワタガイ系

テングモウミウシ

よく見るが構図が面白いもの。

その他1

その他2

その他3

のエビはアートっぽい。

エンペラー・シュリンプ

  その他にピグミー・シーホースもよく見かける。

ピグミーシーホース

  ワイド系では、モブラの群れで良くみかける。この群れは20枚以上。マクロ系を探していると急に知らされて慌てて取りに行って何とか撮ったもの。この写真の下にも何枚かいた。

モブラ

バラクーダも、大きな群れには遭遇しないが、ブラック・フィン、イェロー・フィンを時々見かける。

バラクーダ

 

リゾートは、アロタウの空港・市内から車で1時間、ボートで20分の隔離された場所にあり、ボート乗り場から5分程上った丘の上の林の中にコテージが10棟でゆったりとして静か。鳥の声が良く聞こえる。のんびりした日が過ごせた。

 新型コロナ・ウィルスはいつ落ち着くのか? しばらく前は2月いっぱいと言う識者が多かったが、最近の報道ぶりはややエスカレート気味に思える。早く落ち着いて次の計画を進めたい。