「その他雑感」(15)):<営業主導の企業改革> 企業戦略と連動した営業職の役割の変革】を纏めました ― 2017/07/17 09:54
【その他雑感(15):<営業主導の企業改革> 企業戦略と連動した営業職の役割の変革】を纏めました
<営業主導の企業改革> 企業戦略と連動した営業職の役割の変革という資料を第二弾としてまとめてみましたので、興味のある方は参照ください。
第一弾として4月にまとめた「働き方改革に向けて-伝統的多段階組織終焉の勧め」も合わせて参照ください。両資料で完了です。
下記のDropboxのFolder をアクセスしてください。Word 文書で 36 Page 2.03Mbになります。
4月にまとめた「働き方改革に向けて-伝統的多段階組織終焉の勧め」文書も当Folderに保管しています。
https://www.dropbox.com/sh/dg8k3qfpcj1u4pp/AACmQkmfxTpbySFBHPs4N09Na?dl=0
Download 出来ない等の場合は、下記にMail 下さい。
序文と目次を紹介します。
序
1990年前半の、いわゆるバブルの崩壊に伴い、高度成長時代が終わり、低成長期に入り、日本の各企業は現在でもまだ企業改革の必要性に追われているのではないかと思われる。この企業改革の非常に重要な鍵の一つが営業職の役割の改革であるが、必ずしも順調に進んでいるとは言い難いのではと考えている。当資料ではその背景やあるべき姿について纏めてみたい。
営業職の役割とは何だろうか? インターネットでの検索してみると「営業職とは得意先を回って顔つなぎをし、商品の紹介、売り込みをすること。また、新しい得意先を開拓すること。」とある。この原則の中で具体的な営業職の役割は1990年以前と現在を比べると幾つもの変革が必要であり、営業部門としての種々の仕組みの改革が要求される。
バブル以前の日本の社会は上手く棲み分けが出来ていて、多くの業種で競争が制御されていたと言える。
1955年頃からの高度成長時代に脈々と構築された営業モデルは種々の企業が隈なく高度成長の恩恵を得られるための合理的なものであり、競争に対する意識はそれほど高くは無かったと言える。
しかし、1990年以降のバブル崩壊に伴って、多くの業種で厳しい競争状況にあり、お客様や市場の変化や急速な技術革新にも対応する必要があり、営業部門として解決しなければならない課題も多い。当資料では、それらの課題と背景を確認し、それらの課題を解決するために求められている営業職の役割と営業部門のあるべき姿を、主としてBtoBの企業を対象に纏めてみたい。BtoCでも最近の富裕層を対象とする環境であれば同様に適用可能と考える。
また、当資料はIT企業である日本IBMに在籍し、1995年からの世界レベルでの大規模な社内改革に従事した経験とその後の営業系研修を担当してきた経験に基づいてまとめたものであるため、偏ったケースや当てはまらない場合もあると思うので、参考になりそうな項目を選択して確認頂きたい。
作成者 古屋 尚文 作成日 2017/07/17
Mail Ad yf2n-fry@asahi-net.or.jp
作成者プロファイル
1965 : Systems Engineerとして入社(名古屋)
1965~1994 : SE, SE Manager, Sales Manager等として従事
1995~2002 : 業務改革推進にて社内改革に従事
2003~現在 : プリモD等のパートナーとして営業系研修を担当
目次
第1章 営業職の役割の変化
1.1990年代からの変動
バブル崩壊による競争の激化
市場・顧客の変化
技術革新・規制緩和による異業種の参入
アフィリエーション(企業協力関係)の拡大
競争激化による利益確保の必要性
2.現在の営業部門に要求される役割と課題
1)経営戦略の2方向展開の中心
2)競争激化による利益確保と販売一般管理費削減の要求
販売効率の最適化
売上拡大
3)販売戦略の変化 (需要対応型→需要創生型)
全社を挙げての営業部門支援体制と必要な要員の最適配置
第2章 現在の営業部門に必要となる仕組み
販売戦略立案の在り方
1)販売戦略立案の主眼点
戦略1:信頼関係強化による既存のお客様の維持
戦略2:新しいビジネス・モデル(速い・簡単・新技術)による新規分野への挑戦
戦略2:需要創生活動
2)販売戦略とチャネル計画
販売活動支援体制
3)ソリューション・セリングの狙い
4)ソリューション・セリングの役割分担と活動
2.営業職の役割分担と営業管理者の役割
1)新しい営業職の役割
お客様担当営業職
ソリューション担当営業職
ビジネス・パートナー担当営業職
セールス・センター担当営業職
2) 営業管理職の役割
カストマー・プラニング
お客様の現在の状況の把握
2)本年度の活動計画
ソリューション・セリング
需要喚起のプロセス・ステップ
2)ソリューション・セリング・プロセスのあるべき姿
課題創出
キャンペーン計画
事前準備
聴くスキル
キー・パーソンの選択
提案活動を開始する基準(選択基準)
意思決定者の選択
価値の確認
組織力による契約率向上
5.ダイナミック・チームによる営業活動
1)ダイナミック・チーム編成の仕組み
2)提案ソリューションとダイナミック・チーム
統合販売管理(オポチュニティ管理/パンプライン管理/販売予測)
1)統合販売管理の必要性
販売戦略の一本化
営業個人の努力から営業部門全体の努力
販売活動の進捗管理
2)統合販売管理の設計
販売活動状況の把握
課題の分析
販売管理プロフェッショナル職の育成
統合販売管理でのITツールの活用
3)オポチュニティ管理
オポチュニティ管理の狙い
4)パイプライン管理
パンプライン管理の分析方法
5)販売予測
6)統合販売管理の運用
売上高の最大化
逸失オポチュニティの分析
営業第一線にとっての統合販売管理
データ精度の管理
終わりに:経営戦略の2方向展開を支援する情報管理
付: プロセス設計の考慮点
解決策の検討とあるべきプロセスの設計
2)プロセス設計の承認(走りながら考える)
3)プロセス推進計画の作成と新規プロセスの運用
【出掛けたダイビング・ポイント(35) - インドネシア サンギヘ・クルーズ+レンベでのマック・ダイブ】 ― 2017/07/07 08:35
6月17日から6月29日までインドネシアのサンギヘ・クルーズとレンベでのマック・ダイブを楽しんできた。
サンギヘ・クルーズ
前半はダイブ・ドリーム主催で北スラウェシ島のレンベからシー・サファリ6に乗船し、北上してサンギヘ諸島へ。 2004年に8人乗りの小さなクルーズ・ボートでサンギヘ・クルーズに参加したのに、海が荒れ北に向かえず、今回はそのリベンジだった。
定員20名のボートにゲストが計6名とゆったり、2人部屋に1人で実にのんびりとさせて貰った。レンベからサンギヘ諸島の北部のシアウ島までの往復6日間、15ダイブの日程。レンベ近くはマクロ、シアウ島近くはワイドで、大物は期待できないが、流れも少なく気楽なダイビングになる。レンベを離れると透明度も良くなり、結構好き勝手に潜っていた。シアウ島に近づくと、珊瑚も見事でスズメダイやハナダイの群れが物凄い。
こんな時は写真ではその迫力は伝えにくく、動画の方が解りやすい。ボーっと浮いていれば癒しのダイビング。おまけにシアウ島は活火山の島で、島のあちこちに溶岩流の跡が見られ、あるポイントでは岩の割れ目から湯が噴き出ているのを見ることが出来た。
アフター・ダイビングでは、海中の温泉へ。海に落ちる滝の近くにボートで近づき、海岸の岩まで泳いで足の立つ場所まで移動する。岩の割れ目からお湯が出てくる。そのままだと熱すぎるので手で海水と混ぜて適温にする。近づいたり離れたりと忙しいが、結構楽しめた。効能書きは無かったが、いい湯でした。
ゲストは、ダイブ・ドリームから4名。シー・サファリからも2名だったが、ダイビングが別スケジュールのためそれほど話は出来なかった。4名は、日本人と日本に8年在住で日本語ぺらぺらで美形の韓国女性のカップル、山形からの元気な女性社長と私。メイン・ガイドのアンディさんとアシスタント・ガイド兼ゲスト・マネジャーのセンさんを加えて6人のチーム。ダイビングの話が多いが、健康の話も多かった。
ダイビングは、レンベ近くの南部ではマクロ系で下を向き、シアウ島に近い北部ではワイド系で中層を向きと両タイプを楽しんだ。相変わらず中層の写真は下手。今回は従来のミラーレスと新しく購入コンデジのTG-4の2台を持参した。TG-4のマクロ系は問題なかったが、中層でのワイド系はこちらもストロボの使い方がまだまだで要勉強。
面白かったのはこのオランウータン・クラブ。毛が薄く、身体の地の部分が確認できる。
もう一枚のように、本来擬態のために毛が生えていると思うのだが、何故毛が薄くなっているのか、また毛を増やせるのか解らない。このHairy FrogfishのHairも見事、疑似餌もこの状態だと小魚は解らずに近づいてきそう。
ネジリンボウのカップルはずっと2匹で踊っていた。
その他、Mimic Octopusも最終日に見ることが出来た。
レンベ-NAD Lembeh Resort
後半は、毎年世話になっているResortに移動。SimonとZeeのオーナー夫妻はいつも通りだったが、去年生まれた次男坊と初対面、まだシャイ。Managerが昨年後半にドイツ女性のソフィアに変わったとのこと。以前のセルゲイも頼りになったが、女性特有の細やかでゲストへの気配りも良い。ジャクジーも完成していたが、バーは未完成で、滞在中Simonが掛かりっきり。翌週には完成させるとのことだった。
ここでのトピックスも色々あった。先ず、TG-4が2日目の1本目に水没。カメラソノモノガ水面下18mまではOKで救われたが、年初購入以来2回目。ミラーレスでは7年間1回もなかったのに。水洗いして2本目以降も使用したが、完全に乾いていなかったようでレンズ曇り。3日目からは新旧の2台を持ってダイビング。シリカゲル1個だと45分過ぎると曇り。3個詰めたらその後はOK。私のバディーもTG-4を使用していたが、やはり40~45分過ぎると曇りでご機嫌斜めだった。ミラーレスではシリカゲルは使用したことが無かったが、TG-4のプロテクターの空間が狭いからかも知れない。これからはシリカゲルを2~3個詰めることにしよう。
今回も色々ゲストとダイビングを楽しんだ。先ず、バディはUSオレゴン出身の横須賀で教師をしている女性、伊豆や千葉でも潜っているとのこと。残念ながら、日本語はチョットだけとのことで英語での会話。初日~2日目では、マレーシアからの中国系の若手7人。ボートが別だったのでそれほど会話はしてなかったが、皆元気そのもの。3日目からは急に静かになり、やや寂しい。2日目からは、ジャカルタで仕事をしているフランスのお兄さん、USのコロラドからの大学教師の夫婦と娘さんの家族、オランダからの夫婦と日本からの母娘二人。日本の人が一緒なのは久し振り。日本語で話せるのはホッとする。トピックスは2つ。
水温が29~28℃で、こちらは2.5mmのウェットに3mmのベストを着ていたのに、フランスのお兄さんとコロラドのお父さん/娘さんはハーフ・パンツ姿、上半身はウェット的な長袖シャツ。寒くないのと聞いても、娘さんは16才の若さで問題ないと言うし、フランスのお兄さんも平気と言う。さすがゲルマン民族は北方民族である。でも3日目になるとボートに上がると「Cold!」、身体が冷えてきたようだが、やせ我慢で継続していた。
2日目にナイトダイブを希望したら、「Normal or Black ?」と聞かれた。キョトンとしていたら、日本の母娘のお二人はBlack Nightをするとのこと。去年モルディブで一度挑戦したが、写真はまったく撮れなかったので、今回はNormal Nightを選択。一緒のボートで同じようなポイントで潜る。我々は底でうろうろ、お二人は中層であちこちというパターンだった。Black Nightはガイドが強いライトを持ち、光に集まり、海中を飛び回っている動物性プランクトンは色々なサカナや甲殻類の稚魚を狙うもので、見ることはできてもとても写真は撮れなかった。写真を撮るには色々工夫が必要とのことで、面白そうではあったが、今回は3日共Normal。写真を見せて貰い、これはxxxの稚魚と説明してくれるが類推しているものも多いとのこと。まだ図鑑も無いが、Black Nightも少しずつ要求する人が増えているとのこと。コツの一つは、予め一定距離にフォーカスをロックし、被写体を見つけたらその距離にカメラを近づけてシャッターを押す。その距離感を覚えることだそうです。興味ある人は挑戦してみて下さい。
今回のメインはタコ。初日の1本目の45分過ぎころから、Mimic Octopusを3匹、
手長たこ2匹、ハナイカを2匹が出現、本来なら浅場に移動すべきなのに夢中で追いかけ、結果浮上時にはエア無。ボート・スタッフに睨まれた。ここの潜水時間のルールが75分以内または残エアが30以上となっている。30以下だとボート・スタッフに睨まれることになる。このルールだと、私は65~70分で浮上するが、日本の母娘は間違いなく75分以上。この差は大きいが、勝負する積りはサラサラ無い。初日の夕食後、最近の旬はStarry Night Octopus(和名:サメハダテナガダコ)と聞いて、2日目のNight Diveでガイドにリクェスト。安全停止直前で見つけた。色は正にユデダコ。
安全停止中ずっと遊んでいた。バティの先生がリクェストしていたBlue Ringは見つけられなかったが色々なタコを見ることが出来た。
残念だったのは、初めて見たウミウシの写真がレンズが曇った後でボンヤリになったこと。
ということで、今回は綺麗なウミウシを紹介。
その他は、エビ・カニを色々、カイ、ラノピアス。TG-4の水中マクロ・モードと顕微鏡モードが有効なことを確認した。
このカニ一族は、1本のソフト・コーラルにびっしり、この写真でも16匹、
2枚目のカクレエビの団地も小さなソフト・コーラルに大小10匹、ちゃんと探せばもっと沢山いたはず。
カイもなかなか綺麗だった。
計9日間29本のダイビングであったが、流れも少なく、泳ぐこともあまりなかったので疲れは少なかった。私が楽しんでいた間、女房殿は体調不良でじっとしていたとのことでご機嫌が悪い。体調が良くなるまでしばらく女房孝行の予定。
【その他雑感(14):「働き方改革に向けて-伝統的多段階組織終焉の勧め」をまとめました】 ― 2017/04/04 08:04
「働き方改革に向けて-伝統的多段階組織終焉の勧め」という資料をまとめてみましたので、興味のある方は参照ください。
下記のDropboxをアクセスしてください。Word 文書で 36 Page 1.3Mbになります。
https://www.dropbox.com/sh/dg8k3qfpcj1u4pp/AACmQkmfxTpbySFBHPs4N09Na?dl=0
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序文と目次を紹介します・
序
1990年代初めのバブル崩壊後、安定成長期が終了し、低成長時代に突入した。同時に年功序列の考え方も終焉し、従来からの伝統的多段階組織の役割は終了したと考える。
伝統的多段階組織は、高度成長期に始まり、安定成長期までの間には方針の徹底やビジネス拡大に向けての全社でのベクトル合わせ等に大きな役割を果たしてきた。年功序列制度を維持するために、出来るだけ多くの管理職ポジションを確保するという点にも大いに貢献してきた。
しかしながら、バブル崩壊後の低成長時代では、この伝統的多段階組織は色々の弊害の原因となっているのではと思われる。即ち、激しくなっている市場の変化に対応して要求される経営スピードの確保が困難であり、グローバルに比較して低レベルの労働生産性の大きな原因になっていると思われる。
第一章では、それらの大きな課題の背景とどのような対策を検討すべきかを整理し、第二章では在るべき組織の考え方と同時に展開されるべきあるべき仕組みや制度等を整理する。
既に多くの業種や企業で既に実施済みの項目も多く含まれていると思うし、容易には展開が難しいものもあると思うが、企業の生き残りのためには出来るところから実施すべきではないかと考えている。また、当資料はIT産業に在籍し、1990年代に世界レベルでの大規模な社内改革に従事した経験と入社後数十年の主として製造業のお客様を担当してきた経験に基づいてまとめたものであるため、偏ったものであり見当違いのものもあると思うので、参考になりそうな項目を選択して確認頂きたい。
作成者 古屋 尚文 作成日 2017/04/02
Mail Ad yf2n-fry@asahi-net.or.jp
作成者プロファイル
1965 : Systems Engineerとして入社(名古屋)
1965~1994 : SE, SE Manager, Sales Manager等として従事
1995~2002 : 業務改革推進にて社内改革に従事
2003~現在 : プリモD等のパートナーとして営業系研修を担当
目次
第一章 伝統的多段階組織の課題
課題の背景と対策1: 低成長時代に要求される経営戦略の対応
課題1: 低成長時代に要求される経営戦略・更新に対応できない
対策1: 低成長時代に対応した経営戦略立案・更新の仕組み・体制
課題の背景と対策2: 労働生産性の停滞
課題2: 労働生産性の停滞
対策2: 労働生産性の向上を全社的に意識・工夫する
課題の背景と対策3: 低成長時代に対応した社内プロセス改革の必要性
課題3: 高成長時代に対応した重厚長大な社内プロセスではコスト・工数がかかり過ぎる
対策3: 社内プロセスの単純化・簡素化/全社共通化
第二章 あるべき組織構造と仕組み
エンパワメント・レベルの浸透
エンパワメント・レベルとは
エンパワメント・レベルと業務目標
二方向経営戦略
トップダウン+ボトムアップの戦略展開
激しい市場やお客様の要望の変化
二方向展開における管理者の役割
全社最適化への転換
部門最適化 対 全社最適化
全社最適化で実現すべき項目
社内・外プロセスの最適化
「End to End」プロセス設計:お客様の要望するスピードと品質向上の実現
社内・外のプロセスを「End to End Process」で最適化 (Value Chain)
統合戦略の立案・更新の「End to End Process」
組織の在り方・ワークスタイルの在り方・昇進/昇格の在り方
組織の在り方(フラット化組織)に求められる改善
ワークスタイルの在り方
昇進・昇格の在り方
評価の在り方
管理者の在り方
管理者の役割の変化
要求される資質と管理者の意識改革
改革推進における管理者の役割
プロフェッショナル職の在り方
プロフェッショナル職の役割
部門資産/企業資産としてのプロフェッショナル職
プロフェッショナル職の意識
スキル重視の仕組み(スキル管理プロセス)
ITを徹底して活用した情報管理の在り方
最適化された社内・外プロセスのための情報システム
情報管理の在り方/情報システム部門の役割
IT系プロフェッショナル職の在り方
IT投資の現状:日本対米国
変革への推進体制
終わりに
人手不足への対応
【出掛けたダイビング・ポイント(34) - モルディブ南下コース】 ― 2017/03/18 18:08
3/5-3/10の間、カオリータ率いるMaldivian Starsの新しいボートのPrincess Haseena号でモルディブの南下コースのクルーズに参加した。2年振り5回目の赤道越えになる。大物狙いのクルーズで、今回もサメ三昧の大当たりだった。
ゲストは15名、14名は日本からの参加。もう一人はハンガリーから参加のアッティラさん。ハンガリーの人と潜るのは初めて。ハンガリー人はアジア系というのは知っていたが、話を聞くと、祖先はフン族で、フッティラ王は尊敬されており、今でもアッティラという名前は多いとのこと。前週から乗船しており、2週間でサメを1000匹は見たと自慢。我々も4~500匹は見ているので、オーバーでは無さそう。
カオリータからは、最近はBlue Water Diveが中心で、兎に角泳ぐからと宣言されたが、流れもほとんど無いことから15本中11本がBlue Water Diveという徹底振り。要は、環礁の外側から飛び込み、海底が見えない文字通りの青い海を何かに遭遇するまでひたすら泳ぐ。
初日のBlue Water では全く何にも遭わず完全なから振り、大丈夫かと思っていたら、2日目からは毎回何かと遭遇した。
2日目にはTiger Shirk、4m位とデカイ。ダイビングで見かけるのはまれで、南下コースでしか見たことはない。そばまで寄ると大迫力である。
3日目は遠目のTiger Shirk、4日目はSilky Shirkと遭遇したが、近づくのが遅く、写真は撮れず。Hammer Head Shirkを見たチームもあったが、我々は会えず。やや欲求不満。5日目にもう一度同じポイントで潜ることになったら、これが大当たり。朝1番、朝食前のダイビング。中ほどでHammer Head Shirkがいるという合図でダッシュ、数匹を見たと思ったら、深場からすごい数の群れが浮上し、我々の眼の前に現れた。横に下にと全員がじっくり見ることが出来た。
100匹以上はいたとのこと。20年は潜っているガイドのシャーミーも初めてだと言う。全員大興奮で朝食。2本目、3本目でも40~50匹のGrey Reef Shirkに遭遇したのに、皆それほど興奮せず。最終日は1本だけとして、何も出ないBlue Water Diveで癒し気味。2本目も潜ったチームは、100匹のGrey Reef Shirkに遭遇という締めくくりだったとのこと。 Blue Water Diveにこれだけ集中したのは初めてだった。大物に遭遇するまでは、上も下も青い海で魚影もすごく少ない。現れたのはハギの仲間がほとんど。見えるのは他のチームのメンバー、カメラの被写体もダイバー。どこに大物が現れるのか解らないので、周りをキョロキョロ。何かを見つけた合図に耳をすませて何時でもダッシュできるよう緊張して泳ぐ、泳ぐ。何かに遭遇するまでは、時間が進まない。何回も時計を見る。遭遇すると猛ダッシュ、時間もあっという間、空気もすぐ無くなる。この差が激しい。安全停止中でも出るときは出る。のんびりしていたら、ダッシュに遅れて見逃した。11本中、大興奮が3本。これで大満足だつた。
おまけは、定番のナイト・ジンベイ。
特定の停留場所で、夜船尾で下向きに強烈なライトをセットし、プランクトンを集めると、そこにジンベイザメが捕食に現れる。今回はプランクトンの集まりが弱く、小振りのジンベイザメが来て一回吸い込むとプランクトンが無くなる。次に溜まるまでいなくなるが、1時間ほどでまた現れ、結構楽しませて貰った。くっついているコバンザメが物凄い数だったのも
ということで、今回は完全にサメ三昧。他の魚も見てはいても真剣ではなく、じっくり写真も撮らずであった。
詳しくは、Maldivian Starsのブログを確認下さい。http://blog.livedoor.jp/maldivianstars/
残念だったのは、今までのもう一つの楽しみが最南端のアッドゥ環礁のオオギチョウチョウウオの群れであったのだが、珊瑚の白化現象でいなくなったとのことである。ここでしか見たことはないので、復活して欲しいのだが、もう見ることが出来ないかも知れない。以前の写真だけ紹介しておきたい。
今回はTG-4なるカメラに初挑戦。本来マクロ系に有効と期待していたので、モルディブでは向いていないのは承知でチャレンジ。兎に角、海が青く写る。Blue Waterなので余計に青い。ズーム・ボタンも使い易い。小物の撮影は確認できなかったが、最大の特徴を早速活用してしまった。最終日のダイビングで「深度に注意して下さい」の警告。なんと水が入っていた。1回目で水没かと思っていたら、カメラは問題無し。防水機能が15M以内、60分以内の範囲内だったようでセーフ、恥を搔かずにすんだ。。次回は従来のミラーレスとTG-4の両方を試して見る。
さて、乗船したPrincess Haseena号は昨年9月に就航ばかりでまだピカピカ。横幅が広く、我々の部屋はシングル・ベッドとセミ・ダブルが横並び。セミ・ダブルを使わせて貰ったお蔭で、持参した諸々をベッドに拡げても寝る場所はゆったり確保できた。有難いことに、読書灯が明るく寝ながら本が読めた。シャワー室にはホテルのように透明の仕切りがあり、なかなか快適である。
今回のゲストは15名、アフター・ダイブでの会話が楽しい。ハンガリーからのアッティラさん以外も楽しい話が聞けた。わざわざ粉末の酢のもとを持参で釣れた魚で寿司を振る舞ってくれた人、あんこや葛を持参して水饅頭を全員分作ってくれた人もいた。まさかモルディブで和菓子を食べられるとは思っていなかったので、皆大絶賛だった。色々興味のある話を聞いたが、最もびっくりしたのが、私の仕事は霊脳者ですというゲストの話。もともと霊感は無いし、霊感なるものも信じてはいないが、先ず仕事ですと聞いて驚き、依頼を受けて世界中を飛び回って、いわゆる成仏(この言葉で正しいどうかは?)していない霊を探して、成仏させてあげるということで、パプア・ニューギニア等の元戦地に行くし、NYのグラウンド・ゼロにも行って仕事をして来たとのこと。人間は原子から出来ていることは知っているが、更に霊子が存在しているということらしい。まだ、科学的研究は途上とのこと。なかなか興味深い話を聞かせて貰った。それ以外のゲストにも楽しい話を色々聞かせて貰った。クルーズ・ボートでのダイビングの大きな利点である。
次回は6月にインドネシアの北スラウェシ島からのクルーズとレンベでのMack Diveの予定。また楽しい海と楽しい会話を期待。
【出掛けたダイビング・ポイント(33) - バリ島西部 サリ・ダイブ】 ― 2016/12/26 16:59
12月12日から18日まで、バリ島西部にある大西さとみさんがオーナーのサリ・ダイブで潜ってきた。1991年6月にバリ島でダイビングを覚え、初めて潜ったムンジャンガンが懐かしく、いつかまた来たいと思っていた。インターネットで、近くに大西さんのダイブ・ショップがあることを知り、26年振りに訪れることにした。
http://satomimantarey.com/index.html
バリ国際空港から山越えで4時間半。バリ島の中部は意外に山が高く(約800M)、寒いのと激しい蛇行運転で青ざめてようやく到着。帰りは遠回りでもっと低いところを走って貰い約5時間掛かった。クリスマス前のため、まだガラガラでゲストはオーストラリアから来た40代の男性と私の二人だけ。客室は全部で6部屋だが、横長の机やソファーもあり、実に広い部屋で一人の滞在には贅沢である。ダイビングでも二人にガイドが一人ずつという優雅な状態だった。食事も日本人に合わせた味付けで中々美味だった。特に食後にフルーツがたっぷりで、フルーツ好きには堪らない。マンゴー、パパイヤ、スイカ、ドラゴン・フルーツ、ジャック・フルーツと季節に合った地元のフルーツが出てくる。好きなものはリクェストすれば、追加も受けてくれた(ケストが少ないからかも知れないが)。部屋からWiFiのアクセスも可能で、スピードも充分なのも有難かった。
12月は雨期であり、ほぼ毎日雨が降り、海は濁りがあり、透明度は良くなかった。これは覚悟していたので、予定通りであり、マクロ中心と思ってきたのだが、ハゼ天国であった。どちらかというとハゼは苦手な方で、エビ・カニやウミウシを期待していたのだが極めて限られていた。しかし、ハゼ好きには堪らないようで、結構珍しいものもいるようである。その証拠に、一緒だったオーストラリアのお兄さんは一週間の滞在予定を延長して二週間滞在、毎朝6時半くらいからハウスリーフでも潜り毎日4本ハゼを探していた。ダイビング後には、撮った写真と分厚いハゼの図鑑(日本語なのに)を見比べて名前を調べていた。
潜った場所は、Sari Diveからボートで10~20分。4日目のSecret Bayへは車で40分で到着し、そこからBeach Dive。懐かしのムンジャンガンへはボートで20分。毎日8時朝食、9時半からブリーフィング後に出港し、3本潜って、4時過ぎに戻るというゆっくりしたスケジュール。それぞれのポイントはほぼ20M以下の浅いところではあるが、ナイトロックスは無料で年寄には有難い。
初日は、チェック・ダイブを兼ねて、近場へ。雨のせいで透明度は10M以下。3本ともハゼ中心で、ウミウシ、エビ・カニを探したがほとんど見つからなかった。
2日目は東寄りの湾へ。透明度は10M前後でまあまあ。ここでは、サンゴの養殖の規模にビックリ。このような棚がいくつも設置され、それぞれハード、ソフトのサンゴがびっしりと養殖されており、育つと色々な場所に移植するとのこと。
沖縄でも良く聞くが、ここの規模は大きなものだった。3日、5日目は懐かしのムンジャンガンへ。透明度は15M程度で、群れはすくなかったが、26年前に感じた浮遊感は充分味わうことが出来た。4日目は、期待の一つであるSecret Bayへ。車で40分移動し、ビーチからダイビング。が、ここでもハゼ三昧。3本目は、追加費用発生のため、2本で切り上げた。
ということで、写真はマクロ中心、ハゼ中心になった。ハゼも大きめで穴に入りそうなハゼは遠目のみ(ズーム操作が面倒なため?)で確認のみ。
他のサカナも。気の毒なのはスパイン・チークス。すまいのイソギンチャクが真っ白。すごく奇麗であるが白化現象で死滅寸前。そうなるとこのクマノミは家なき子。イソギンチャクの毒に守られていたのに!
クラカケチョウチョウウオの群れは珍しいと思ったが、聞くと、スズメダイの卵を狙っており、ダイバーが来て番をしている親のスズメダイが逃げるのを待っていたらしい。時々そんな光景も見るのでやや複雑。
ウミウシは一生懸命探したが、目新しいものは見つからず。エビ・カニは時々。カクレエビは好きなのでジックリ撮影。スカシモエビは初めてだが、これは足が赤白。図鑑では白一色。違う種類かも。
今回は雨期のため、透明度が良くなかったが、乾季の6~9月はぐっと透明度が良くなるが、水温は下がり26~28度になるとのこと。意外と良いのは季節の変わり目である10月で、透明度をある程度保ち、水温が上がり、幼魚が出てくるようだ。ハゼ好きな人はご検討を。リゾートとしては、こじんまり(最大6部屋)として、部屋もサービスも良い。ガイドは現在2人で、3人目を特訓中。日本語もそこそこ、見たサカナの名前はちゃんとカタカナで書いてくれ、ダイビング終了後にログブック記入用にメモをくれる。サボリ屋には有難い。リゾートにはマッサージ・ルームがあり、値段も1時間1.5万Rp(約¥1300)とリーズナブル。今回は2回お願いした。但し、行き帰りの車は長時間で、山越えはきつい。年寄には、少し時間は掛かるが、低めの山越えがベター。
現在はチョウチョウウオ・フリークなのだが、種類が限られているので、そろそろ次をと思っている。ハゼなら間違いなくここだが、候補はスズメダイ。スズメダイも結構いるようで、そうなったら透明度は欲しい。夏場から10月頃を考えよう。
来週はもう2017年。3月のモルディブ赤道越えの予定。今度はワイドに真剣にチャレンジする。
【出掛けたダイビング・ポイント(32) - ケヴィアン パプア・ニューギニア】 ― 2016/10/13 07:48
9/24-29にパプア・ニューギニア(PNG)のケヴィアンに行ってきた。ケヴィアンは6回目の訪問、パプア・ニューギニアは12回目になる。しかし、ケヴィアンはこれで最後になりそうだ。長年、世話になっているガイドの野崎さんが急に契約の打ち切りが宣言されたとのことで、今年11月でケヴィアン卒業になる。5部屋くらいしかない小さな島で、飲み水は雨水、蚊との闘いになるワイルドなリゾートなのに何回も来ているのは、野崎さんと潜るのが楽しかったからである。これからは来ないかも知れないので、じっくり楽しみたいのだが、肝腎の彼女が風邪で潜れないと来た。結果、4日間、地元のガイドとバディを組んで潜ることに。ダイビング開始日からは、ゲストが一人。当然潜るのもガイドと2人。好きなポイントで、好きなように潜れたが、小物になると自分で探すのはなかなか難しい。写真を撮るのも適当。ということで、今回は紹介できるような写真はなし。
今回はいつもと違って、ダイビングよりもアフター・ダイブに、以前に撮ったウミウシかどうか不明の色々な写真を確認して貰ったり、いろんな話題で長話したりの方が面白かった。
それにしても、写真のレベルはひどかった。マクロ・レンズを使用したのにピントが合わず、ワイド系は暗い。良い写真が撮れるよう、真剣に考えないとまずい。適当に撮るのではなく、じっくり構えて慎重に撮らないと。次回の大きな課題である。
問題は、彼女が次にどこに行くか? しばらく故郷に戻る可能性もある。勝手なお願いで、今まで潜ったことが無い場所にしてと頼んだが。条件の良いところを探せることを願っている。
次回は、真剣に写真を撮ることにする。老眼の影響で、水中でカメラの画面が良く見えないことも原因かもしれないので、色々工夫してみたい。
【出掛けたダイビング・ポイント(31) - インドネシア コモド・クルーズ】 ― 2016/08/04 09:32
7/16-23の間、インドネシア コモド・クルーズに行ってきた。8年振りで3回目になる。乗船した船は、帆船タイプのチェンホー号(帆を張ったのは最終日のデモンストレーションだけだったが)で横幅が広く、部屋もゆったりしており、ほぼ満室だったのに混雑感は無かった。 このクルーズでは、コモド島と隣のリンチャ島の間のチャネルを南北に移動して潜ることになるが、北側は熱帯の海で水温が高い、南側は亜熱帯の海で水温が低い、チャネルでは流れが速いという3種類の異なったダイビングが楽しめることが特徴になる。8年前は北側で水温30度、南側で22度という差で、5mmのウェット・スーツが破れて以来遠ざかっていたが昨年5mmウェットを購入したので、久し振りに参加したのだが、今回は南側が温かく、28度前後で、透明度も良くない、チャネルでもそれほど流れていないという海況だったこと等々でなかなか予定通りにはいかなかった。
最初は、最寄りの空港で、3人の荷物が届かない。今回は国際線・国内線ともにガルーダ航空で順調に着いたと思っていたら、デンパサールでスペースが無かったという理由で3人の荷物が積み残しだと言われた。午後便で届ける予定とのことで、クルーズ・ボートで待機。夕方に荷物が届けられたので出港出来ると思ったら、午後便の外人組数人の荷物が届いていない。どうやら我々の荷物のスペースを確保したため、彼らの荷物が積み残されたらしい。今度は、翌日便になるため、夕方チェック・ダイブをした後、また港に戻ることになり、全体のスケジュールに影響が出た。2日目は順調に潜ることが出来、3日目に南側に移動。しかし、水温が高く、透明度も悪く、波も強く、目玉の一つであるマンタ・ポイントには潜れず。ブラック・マンタの良い写真を撮ると張り切っていた若年組男性はがっくり。北側のマンタ・ポイントで我々の組はブラック・マンタを見ることが出来たが、彼の組はホワイト・マンタのみで南側に掛けていたのに。
南の目玉の一つはカニバル・ロックのシーアップル。
この辺にしかいないナマコの仲間だが、まさに熟れたてのどでかいリンゴである。その他に色々なホヤや綺麗なイソギンチャク等の海草も良い被写体になる。
コモドでもエビ・カニ、ウミウシは多彩である。ゼブラガニの写真は初めてだった。
北ではギンガメアジ、各種フエダイ、ハギ、タルミ系の群れが多い。また、その群れを狙うロウニンアジ、カスミアジ等がうろうろと狙いをつけ、時々アタックが入る。中層に漂い、のんびり眺めているだけで気持ちが良い。
群れの写真はなかなか綺麗に撮れず悩みなのだが、アフター・ダイブの雑談中にTough Seriesのコンデジを見せて貰ったが海の青が綺麗で明るい。最近のコンデジが凄いことは解っていたが、「顕微鏡」機能を見て大ショックである。マクロ・レンズが要らない。更に4倍まで拡大できるので、細い糸のケバケバまで撮影可能だ。水中でどこまで操作できるかは解らないが、少なくとも私の内臓のマクロレンズ変わらないように思える。オリンパスの医療用機器の技術がコンデジに生かされているようである。今はミラーレスカメラで、状況に合わせてレンズを着けたり外したりするが、装着時に溝に上手くはまらずイライラすることもある。このコンデジは、次の買い替え時の有力候補だ。
今回のゲストは日本人10名(外国からも9名だったが、ほぼ別行動だったので会話も限られていた)で、70歳前後の高齢組7名(ご夫婦3組と小生)と30/40歳代の若年組3名のため、年寄組がリードする1週間だった。特に、2組のご夫婦は以前モルディブの赤道越えのクルーズでご一緒したことがあり、初日から会話がはずむ。話題は色々飛び交うが、年の甲でちょっとした言葉をきっかけにして自分の知識・経験を披露するので話題はどんどん変わる。若年組も参加するが、すぐ話題を取られて聞き役に回り、年寄の独壇場になる。が、毎晩10時を過ぎると年寄組は酒も回り、お休みの時間になり、若年組の会話が始まる。酒を飲めない年寄はこちらにも参加し、聞き役に回る。これもまた楽しい。今回は、毎晩ナイト・ダイビングが実施され(私は2回参加)、多い日は5本潜るため、雑談の時間はやや少なかったが、色々な人と色々な話題で話が出来るのはいつも新鮮でクルーズ参加の大きな楽しみである。
さて、次はどこでどんな話を聞けるか? オリンピックを見ながら考える。
出掛けたダイビング・ポイント(30) - インドネシア レンベ ― 2016/06/07 08:17
5月21日~28日とインドネシアのレンベでダイビング。いつも通りNAD Lembeh Resortに宿泊、6年連続で世話になっている。リーズナブルな価格で、ダイビング・ガイド、リゾートの食事・サービスも中々良い。
http://www.nad-lembeh.com/ (NAD Lembeh ResortのHP))
バンガローx5、通常ルームx 8 とこじんまりしている。昨年と違ったことが2つ。1つは、WiFi環境が格段に強化されたこと。今までは接続するだけでも大変だったが、スピードも充分満足できる。一番近い部屋だったので、部屋からも接続可能だった(遠いバンガローでどうかは未確認)。2つ目は、小さなプールが完成し、ジャクジーを設置中だった。ボート乗り場から直接来れるように道を作る予定とのことで、アフター・ダイブに水着のまま、ビール片手にジャグジーを楽しめるようになるとのこと。今後、バー棟も建築予定とのことで、リゾート度がかなり高くなりそう。酒は飲まない立場では、価格が高くなることの方が心配。オーナーに確認したら、8%程度上がる予定だと言う。微妙だ。
今回のゲストは、最初の2日間は、イタリア人組6人とシンガポール在住の中国系カップルが一緒だったが、後半の5日間は、USフロリダからのお父さん(年間300本潜っているという強者)、バリ島でダイブ・ショップのオーナーだというフランス人女性、タイのプーケットでダイビングのガイドをしているというスペインのカップルと5人。一人だけアマチュアが入っている感じだ。でも、各人・ペアにガイドが一人づつ付いてくれるので、他のダバーを邪魔せずに過ごせるし、珍しいものを見つけるとガイド同志が連絡を取り合ってくれるので見過ごしも少ない。でも、終わってから写真やビデオを見せて貰うと皆プロ級。流石である。
食事も大きなテーブルで、イギリス人のオーナーとドイツ人のチーフ・マネジャーも加えて、皆が一緒。話題もどんどん変わるので、会話に加わるのはほぼ困難、時々話しかけてくれるのでようやく参加できる。いわゆるファン・ダイバーは二人、残りはダイブ・ショップ側なので、いつもと話題が少し違っていた。英語力が伴わず理解できないことが多く、残念であったが、ダイブ・ゲストの話題もあり、各国のダイバーについても議論があり、「日本人のダイバーは、...」との会話もあった。要はもっと自主的になったらということのようだった。
レンベでのダイビングは、いわゆるMuck Dive (Muckは汚い、ゴミの意味)。スラウェシ島とレンベ島の間の水路にある各ポイントを潜ることになるが、南側が大きな港、その北には人家もあり、透明度は悪い。海底は砂地が多く、珊瑚や海藻もそれほど多くは無い。そんな中で「へんな生き物」を沢山観察できる。水中を泳いでいるような魚類には興味が無く、海底をしらみつぶしに探してへんなものを探す。イカ・タコ系、エビ・カニ系、ウミウシ系、魚は海底を歩いているカエルアンコウ等が中心になる。
今回は、タカラガイ系のキレイな貝を幾つか見た。なかなか綺麗で、ウミウシと見分けるのも難しい。
この貝は動くし、触角みたいなものもあり、ウミウシと思ったが違った。
ウミウシも貝の仲間だから当然かも。ウミウシも綺麗なものが多いが、
このメリベウミウシ系はゴミにしか見えない。
エビ・カニ類も色々。
魚類はカエルアンコウ、ハゼ、カレイ等。
動画分はこちら。レンベで走るもの、歩くものをまとめてみた。
見た物が具体的に何かは解らないものも多い。いつもと同じように、これからインターネット等を通して調べていく。時間はたっぷりある立場だと、これも中々楽しいものだ。
これは寝起きのコーヒーやアフター・ダイブでのんびりしたい時のお気に入りの椅子。
ぼーっとしていると気持ちが良い。色々思い付きで考えこともできるが、今回は、ダイビング本数が1500本に到達したことで、目標にした85歳まで続けるためにはどうすれば良いか考えた。2003年の退職時には300本。2009年の1000本到達までは100本/年のペースであったが、次の500本は、75本/年のペースだった。当面の目標である80歳までに2000本到達のためには、このままのペースを継続する必要がある。これから体力も落ちるし、女房殿ともども病気・事故が無いことも必要であり、かなり厳しいとは思うが頑張ってみたい。駄目でも究極の目標である85歳までのダイビンクを継続出来ればどこかで2000本にはなるだろう。足腰のためにジム通いの継続は必須になる。今までダイビング器材バッグとPC・カメラバッグの計45KGの2つを5階までの上り下りを1回で運んでいたが、とうとうこの3月から2回に分けることにした。女房殿との約束で、自分で運べなくなったら、ダイビングの中止勧告になるので、重い方の30KGを運べないとまずい。そのためにも足腰の維持が必須であり週2~3回のジム通いは避けられない。次は何処に出掛けるか検討しながら頑張ろう。
【出掛けたダイビング・ポイント(29) - フィリピン アニラオ】 ― 2016/03/27 18:26
3/11~18にフィリピンのアニラオで潜ってきた。 マニラ空港から車で南西に数時間のところに位置する。今回が2回目、前回は6月で海況も悪く、ゲストも極めて少ないという状況でシーズンでは無かったようなので、今回は11月~6月が乾季と言われたので、3月にした。海況は良く、快晴の毎日であったが、残念ながら透明度が10M前後と良くなかった。もともとマクロが主体と思っていたので、透明度は本来気にならないはずだが、課題もあった。一つは、結果としてマクロの期待度の高いところに出掛けるため、同じポイントに多くもぐることになる。今回17ダイブ中、Hydeesに4回、Dive Selanaに3回となった。その都度面白いものを確認できるのでこれでもOKなのだが、もう一つはすぐはぐれること。17ダイブで6回ロスト。流れもなく、ほとんどは途中で合流できたので問題は無かったが結構無駄な時間になった。ロストになるのはこちらに非があることは間違いないが、言い訳が3つ。
この時期ダイバーも多く、各リゾートのボートが同じポイントに潜るためレアなものだと行列になる。
マクロ好きのダイバーが多く、一眼を持つ人もあり、一人一人に時間が掛かる。じっと待つことは嫌いなので、別の場所で何かを探し、その被写体には最後に近づく。
他のダイバーと同じく、小物だとベスト・フォーカスに時間が掛かる。取り終わってみると、チームは既に移動。透明度が10M前後だと、少し浮上して泡を探しても解らず、ライトを確認して近づくと他のチームであったり、探すのも一苦労。あまり移動すると本当のロストになるのでガイドが探してくれるのを待つ。今回はチームが5~6人のゲストでガイドも全員の面倒は見切れないはず。バディ・ダイブの徹底が必要かも知れない。
見れたものは、やはりマクロ中心。オリビア・シュリンプはアニラオでしか見たことはない。なかなか派手なエビだ。
ヘアリー・フログフィッシュも何度か見かけた。
面白かったのはカミソリウオのペア。
このすぐ横にもう一組、黒っぽいペアがいたのだが、移動しようとしたダイバーのフィン・キックで2組とも飛ばされた。その結果、白黒の小さいほう(オス?)が一緒になったが、2匹で喧嘩をしていた。これはこれで面白いものを見れたが、皆さん写真を撮り終わり、移動する時にフィン・キックで被写体を飛ばしてしまう人が多い。今回も多かった。皆さんが取り終わるのを待っていた立場では憤慨ものである。特に、一眼の大きなカメラを持つ人に多いように思う。手が使えないため、ついついキックしてしまうのでは?
ピグミー・シーホースはガイドの支持棒でようやくピントが合う。支持棒がないといつものピンボケ?
カイメン・カクレエビも何回かシャッターを押してギリギリのピント(まだ甘いけど)。
アニラオもウミウシ天国で、初めて見たものが多かった。もっと小さくてピントが合わないものも幾つかあったが、何とか識別したものでこれだけ。
さて、次回は5月にインドネシアのレンベに行く予定。またまたマクロ中心のマック・ダイブになる。次回はピント合わせも丁寧にしてじっくり良い写真を撮りたいが。
【出掛けたダイビング・ポイント(28) - モルディブ アリ環礁、北・南マーレ環礁 イクエータ号】 ― 2015/12/25 20:09
12/12-19とモルディブ通常コース(北マーレ・アリ・ヴァーヴ・南マーレ)に参加してきた。ここ数年は赤道超えのコースへの参加だったので、久し振りの通常コースになった。以前と同様にジンベイザメ、マンタに始まり、種々の魚の群れを見ることが出来たが、このところの目玉は今までにないタイプのナイトダイブだった。
①ブラックウォータ・ダイブ(初日): 最近の話題らしいがブラックウォータ・ダイブは初めて聞いた。夜、色々な角度でライトをセッティングし、集まって来るプランクトン類を見るナイト・ダイビングである。魚の幼生やエビ・カニ・シャコ、イソギンチャク等の幼生が群がり、色々な形態のものを見ることが出来たが、小さいものが泳いだり、流されたりしているので、写真を撮ることは慣れないととても無理。
今回は1回だけだったが、次週のクルーズは専門の写真家の解説つきでほぼ毎日2回挑戦するとのことで、全く新たなタイプのダイビングのようだ。
②ナイト・マンタ・ダイブ(2日目): イクエーター号の船尾に強力なライトをセットし、集まるプランクトンを狙いに来るマンタを目標にナイト・ダイビングを行うもの。今回はスキップし、上から眺めたが、ほとんどのゲストはダイビングで楽しんでいた。4~5枚のマンタが集まり、表層や中層で捕食のためにぐるぐる回って、プランクトン群を飲み込む。上が無くなると下へ、下が無くなると上へとずっと回りっぱなし。上から見ていても面白かったが、ダイビングしたゲストはみんな興奮して上がってきた。
③ナイト・シャーク・ダイブ(4日目): あるリゾート・ホテルのコックが料理後の魚のアラ等を夜捨てるようにしたら、ナース・シャークが捕食に集まるようになったらしい。こちらも魚のアラを持参して缶に入れ、砂地にセット。ダイバーはその周りに着底して待機。10匹前後のナース・シャーク(2~3m)があっというまに集まり、アラを目がけて取り合い。そこにマダラエイやローニン・アジがどんどん集まってつつきあいになった。凄い迫力である。今まで昼間に見ることが出来たナース・シャークは寝ており、泳いでいるものは見たことが無かったが、かなりのスピードで泳ぎ回りアラの取り合いになる。着底している我々の横もお構いなしに通る。さすがにぶつかることは無いが、顔をこすられた人もいた。夜間に水中ライトで照らされた白っぽいシャークが2~3mの距離で取り合いをしているのは凄い迫力で、40分弱のダイビングはあっという間だった。
その他は、通常のモルディブで、シンベイザメはダイビングとシュノーケリングで2回確認、
チェック・ダイブと言われた1本目で5枚のマンタ。初めて乗船したゲストは初っ端からびっくり。群れも沢山見ることが出来た。モルディブでマクロを気にすることは少ないが、初めてのウミウシを見つけたので、写真を撮っていたら、フィンを引っ張られてマンタがいると教えられた。やはりワイドの海である。
カジキも。
群れとしては、パウダーブルー・サージョン・フィッシュ、クマザサハナムロ、ヨスジフエダイ、写真はよく似たモルディブ固有のベンガル・スナッパー等々盛りだくさんであった。
12月は季節の変わり目で天気は良くないという覚悟だったが、雨は終わり掛けの半日のみで、天気もまあまあ、風も無く、流れがあると群れが集まり面白いのだが、流れも穏かだった。だが、反省はウツボに噛まれたこと。日頃から気を付けているが、Blackcheek Moray Eel という中型のウツボが飛び出して噛んできた。前日にも噛まれた人がいて注意していたのに。全治4日。親指に2本、8mm程の噛み後。「噛まれたら引くな」とは言われているが、それは無理。このウツボはモルディブではアチコチにいるとのこと。飛び出してくるウツボに要注意。
今回のゲストはほぼ満員の16名(定員18名)。20代から70代まで、男女ほぼ同数で色々の人と話ができた。トピックスは新婚旅行の若いカップルと写真家尾崎たまきさんのご夫婦が一緒だったこと。新婚のお二人は、一週間のダイビング後にリゾート・ホテルで本当のハネムーンとのことだったが、今回のダイビングはもり沢山で印象的だったとのこと。我々みんなのアイドルだった。
たまきさんは中村征夫さんの愛弟子で、月刊ダイバースに特集で紹介されている。以前にもお会いしたことはあったが、今回はプライベートでこられたとのことで一緒のダイビングで色々楽しい話を聞かせて頂いた。最終日に写真を見せて貰ったが色合いも構図も全然違う。真似は出来そうもない。今回はご主人の尾崎太郎さんにストロボの使い方を教えて貰った。ここ数年、中層の写真が上手く撮れず、不満に思っていたが、完全にストロボの使い方が間違っていた。「ストロボはレンズ面より後ろです」。
知らなかった!! 今まで、マリンスノーばっかり写るので嫌になっていたのに。教えて貰ったのが最終日前日、正しくセットしたらマリンスノーは写らない。初日に聞いておけば良かった。光量のコントロールも教えて貰った。光が届かないからと少しずつストロボを前にセットするようになっていたようである。「目からウロコ」とはこのことかも知れない。知らなかったのは私だけだったのかな? 次回が楽しみである。
今回もお世話になったのは、カオリータ率いるMPS(Maldivian Pink Stars)のイクエーター号。ガイドの一人であるシャーミーがデング熱で療養中で会えず残念だったが、いつも通りミンミン、カオリちゃん、フセインに色々なものを見せて貰った。来年7月から新艇になるとのことで楽しみである。何月にするか?
年男も今年で完了、2016年が新しい十二支となる。次の年男の84歳までダイビングを継続し、2000本を目標にすることにした。正月に2016年の計画をじっくり検討しよう。
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