【出掛けたダイビング・ポイント(29) - フィリピン アニラオ】2016/03/27 18:26

 3/11~18にフィリピンのアニラオで潜ってきた。 マニラ空港から車で南西に数時間のところに位置する。今回が2回目、前回は6月で海況も悪く、ゲストも極めて少ないという状況でシーズンでは無かったようなので、今回は11月~6月が乾季と言われたので、3月にした。海況は良く、快晴の毎日であったが、残念ながら透明度が10M前後と良くなかった。もともとマクロが主体と思っていたので、透明度は本来気にならないはずだが、課題もあった。一つは、結果としてマクロの期待度の高いところに出掛けるため、同じポイントに多くもぐることになる。今回17ダイブ中、Hydeesに4回、Dive Selanaに3回となった。その都度面白いものを確認できるのでこれでもOKなのだが、もう一つはすぐはぐれること。17ダイブで6回ロスト。流れもなく、ほとんどは途中で合流できたので問題は無かったが結構無駄な時間になった。ロストになるのはこちらに非があることは間違いないが、言い訳が3つ。

  1. この時期ダイバーも多く、各リゾートのボートが同じポイントに潜るためレアなものだと行列になる。

  2. マクロ好きのダイバーが多く、一眼を持つ人もあり、一人一人に時間が掛かる。じっと待つことは嫌いなので、別の場所で何かを探し、その被写体には最後に近づく。

  3. 他のダイバーと同じく、小物だとベスト・フォーカスに時間が掛かる。取り終わってみると、チームは既に移動。透明度が10M前後だと、少し浮上して泡を探しても解らず、ライトを確認して近づくと他のチームであったり、探すのも一苦労。あまり移動すると本当のロストになるのでガイドが探してくれるのを待つ。今回はチームが5~6人のゲストでガイドも全員の面倒は見切れないはず。バディ・ダイブの徹底が必要かも知れない。

    見れたものは、やはりマクロ中心。オリビア・シュリンプはアニラオでしか見たことはない。なかなか派手なエビだ。

オリビア・シュリンプ
  1. ヘアリー・フログフィッシュも何度か見かけた。

ヘアリー・フログフィッシュ
  1. 面白かったのはカミソリウオのペア。

カミソリウオ
  1. このすぐ横にもう一組、黒っぽいペアがいたのだが、移動しようとしたダイバーのフィン・キックで2組とも飛ばされた。その結果、白黒の小さいほう(オス?)が一緒になったが、2匹で喧嘩をしていた。これはこれで面白いものを見れたが、皆さん写真を撮り終わり、移動する時にフィン・キックで被写体を飛ばしてしまう人が多い。今回も多かった。皆さんが取り終わるのを待っていた立場では憤慨ものである。特に、一眼の大きなカメラを持つ人に多いように思う。手が使えないため、ついついキックしてしまうのでは?

     ピグミー・シーホースはガイドの支持棒でようやくピントが合う。支持棒がないといつものピンボケ? 

ピグミー・シーホース
  1. カイメン・カクレエビも何回かシャッターを押してギリギリのピント(まだ甘いけど)。

カイメン・カクレエビ
  1.  アニラオもウミウシ天国で、初めて見たものが多かった。もっと小さくてピントが合わないものも幾つかあったが、何とか識別したものでこれだけ。

     

ウミウシ1
ウミウシ2
ウミウシ3
ウミウシ5
ウミウシ4
  1. さて、次回は5月にインドネシアのレンベに行く予定。またまたマクロ中心のマック・ダイブになる。次回はピント合わせも丁寧にしてじっくり良い写真を撮りたいが。




【出掛けたダイビング・ポイント(28) - モルディブ アリ環礁、北・南マーレ環礁 イクエータ号】2015/12/25 20:09

12/12-19とモルディブ通常コース(北マーレ・アリ・ヴァーヴ・南マーレ)に参加してきた。ここ数年は赤道超えのコースへの参加だったので、久し振りの通常コースになった。以前と同様にジンベイザメ、マンタに始まり、種々の魚の群れを見ることが出来たが、このところの目玉は今までにないタイプのナイトダイブだった。

①ブラックウォータ・ダイブ(初日) 最近の話題らしいがブラックウォータ・ダイブは初めて聞いた。夜、色々な角度でライトをセッティングし、集まって来るプランクトン類を見るナイト・ダイビングである。魚の幼生やエビ・カニ・シャコ、イソギンチャク等の幼生が群がり、色々な形態のものを見ることが出来たが、小さいものが泳いだり、流されたりしているので、写真を撮ることは慣れないととても無理。
 今回は1回だけだったが、次週のクルーズは専門の写真家の解説つきでほぼ毎日2回挑戦するとのことで、全く新たなタイプのダイビングのようだ。

Black Night

②ナイト・マンタ・ダイブ(2日目): イクエーター号の船尾に強力なライトをセットし、集まるプランクトンを狙いに来るマンタを目標にナイト・ダイビングを行うもの。今回はスキップし、上から眺めたが、ほとんどのゲストはダイビングで楽しんでいた。4~5枚のマンタが集まり、表層や中層で捕食のためにぐるぐる回って、プランクトン群を飲み込む。上が無くなると下へ、下が無くなると上へとずっと回りっぱなし。上から見ていても面白かったが、ダイビングしたゲストはみんな興奮して上がってきた。

③ナイト・シャーク・ダイブ(4日目): あるリゾート・ホテルのコックが料理後の魚のアラ等を夜捨てるようにしたら、ナース・シャークが捕食に集まるようになったらしい。こちらも魚のアラを持参して缶に入れ、砂地にセット。ダイバーはその周りに着底して待機。10匹前後のナース・シャーク(2~3m)があっというまに集まり、アラを目がけて取り合い。そこにマダラエイやローニン・アジがどんどん集まってつつきあいになった。凄い迫力である。今まで昼間に見ることが出来たナース・シャークは寝ており、泳いでいるものは見たことが無かったが、かなりのスピードで泳ぎ回りアラの取り合いになる。着底している我々の横もお構いなしに通る。さすがにぶつかることは無いが、顔をこすられた人もいた。夜間に水中ライトで照らされた白っぽいシャークが2~3mの距離で取り合いをしているのは凄い迫力で、40分弱のダイビングはあっという間だった。

Night Shark

その他は、通常のモルディブで、シンベイザメはダイビングとシュノーケリングで2回確認、

ジンベイザメ

チェック・ダイブと言われた1本目で5枚のマンタ。初めて乗船したゲストは初っ端からびっくり。群れも沢山見ることが出来た。モルディブでマクロを気にすることは少ないが、初めてのウミウシを見つけたので、写真を撮っていたら、フィンを引っ張られてマンタがいると教えられた。やはりワイドの海である。

ウミウシ Delmatobranchus

マンタ

カジキも。

カジキ

 群れとしては、パウダーブルー・サージョン・フィッシュ、クマザサハナムロ、ヨスジフエダイ、写真はよく似たモルディブ固有のベンガル・スナッパー等々盛りだくさんであった。

Powder Blue

クマザサハナムロ

Bengal Snapper

Soft Coral

 12月は季節の変わり目で天気は良くないという覚悟だったが、雨は終わり掛けの半日のみで、天気もまあまあ、風も無く、流れがあると群れが集まり面白いのだが、流れも穏かだった。だが、反省はウツボに噛まれたこと。日頃から気を付けているが、Blackcheek Moray Eel という中型のウツボが飛び出して噛んできた。前日にも噛まれた人がいて注意していたのに。全治4日。親指に2本、8mm程の噛み後。「噛まれたら引くな」とは言われているが、それは無理。このウツボはモルディブではアチコチにいるとのこと。飛び出してくるウツボに要注意。

 今回のゲストはほぼ満員の16名(定員18名)。20代から70代まで、男女ほぼ同数で色々の人と話ができた。トピックスは新婚旅行の若いカップルと写真家尾崎たまきさんのご夫婦が一緒だったこと。新婚のお二人は、一週間のダイビング後にリゾート・ホテルで本当のハネムーンとのことだったが、今回のダイビングはもり沢山で印象的だったとのこと。我々みんなのアイドルだった。
 たまきさんは中村征夫さんの愛弟子で、月刊ダイバースに特集で紹介されている。以前にもお会いしたことはあったが、今回はプライベートでこられたとのことで一緒のダイビングで色々楽しい話を聞かせて頂いた。最終日に写真を見せて貰ったが色合いも構図も全然違う。真似は出来そうもない。今回はご主人の尾崎太郎さんにストロボの使い方を教えて貰った。ここ数年、中層の写真が上手く撮れず、不満に思っていたが、完全にストロボの使い方が間違っていた。「ストロボはレンズ面より後ろです」。 

知らなかった!! 今まで、マリンスノーばっかり写るので嫌になっていたのに。教えて貰ったのが最終日前日、正しくセットしたらマリンスノーは写らない。初日に聞いておけば良かった。光量のコントロールも教えて貰った。光が届かないからと少しずつストロボを前にセットするようになっていたようである。「目からウロコ」とはこのことかも知れない。知らなかったのは私だけだったのかな? 次回が楽しみである。

 今回もお世話になったのは、カオリータ率いるMPS(Maldivian Pink Stars)のイクエーター号。ガイドの一人であるシャーミーがデング熱で療養中で会えず残念だったが、いつも通りミンミン、カオリちゃん、フセインに色々なものを見せて貰った。来年7月から新艇になるとのことで楽しみである。何月にするか?

 年男も今年で完了、2016年が新しい十二支となる。次の年男の84歳までダイビングを継続し、2000本を目標にすることにした。正月に2016年の計画をじっくり検討しよう。


【出掛けたダイビング・ポイント(27) - レンベ インドネシア】2015/10/20 09:27

 10月初旬にインドネシア 北スラウェシ島のレンベでダイビングをして来た。滞在はいつも通りNAD Lembeh Resortで、5年連続で世話になっている。昨年も10月の滞在で水温は28度で、今年も同じと思っていたら、大違いで水温が低く、25-26度。5mmのウエット・スーツを借りて潜っていた。9月は23度の日もあったとのことだったが、結果として大当たり。水温が低いため、日頃見かけない生き物が浅場まで上がってきていた。お蔭で、これまでずっと探しても見つけられなかったMelibe Pilosaなるウミウシを何回か見つけることが出来た。

 

Melibe Pilosa

Melibe Pilosa

Melibe Pilosa

ウミウシとは思えない多少グロテスクな姿だが、大きな口で小さな魚等を捕食するユニークな生き物である。以前、「へんな生き物」という本が出版され、そこで紹介されていた。本ではスケッチで書かれていたので、やや可愛く書かれていたが、本物はゴミみたいな感じだがずっと見ていても面白い。動きはVideoの方が面白いかも知れない。

https://youtu.be/6X0FkV6C7FE

 それ以外でも、水温が低いせいか、これまでなかなか会えなかった生き物が沢山。先ずは、Hairy Frogfish を何回も見かけた。特に、黒のHairyは初めて見た。

Hairy Frogfish

Hairy Frogfish

Hairy Frogfish

超レアものでは、Hairy Octopus 10cm程度で、確かに毛むくじゃら。動きまわるのでなかなか焦点が合わない。これがギリギリ。水温が低い10-11月にしか見れないとのこと。

Hairy Octopus

最終日には、Mimic Octopus, Wonderpus と続けて確認。

Mimic Octopus

Wonderpus

その他、初めてみたウミウシ、エビ・カニもあり、これまでの中でもほぼベストのダイビングだった。

ウミウシ1

ウミウシ2

 

ウミウシ3

カクレエビ

コガラシエビ

 

Tiger Shrimp

が、最悪だったのは、昨年に続いてLost Baggage。土曜日に最寄りのマナド空港で荷物が届かず、利用したSilk Air Lost and Foundに申請。昨年は次の便で月曜日(日曜日は便がない)に届けてくれたのだが、今年は月曜日でも夕方の便では荷物が来なかったとの回答。乗継したJALHelp Deskに電話してTag # から追跡調査をして貰ったら、記録上では、なんとジャカルタ経由のガルーダ航空で日曜日に届いているはずだとのこと。早速、Silk Airに連絡したが、スタッフは既に帰宅したとのこと。翌、火曜日に連絡したが、Silk Air側もガルーダ航空側も良く解らずとの返答。水曜日にLost and Found の責任者が出社したので、徹底して探すよう要請。ようやくその夕方に荷物が届いた。荷物には器材と衣類が入っていたため、器材はずっとレンタル、衣類はSilk Airから貰った5000円ほどで購入した最低限の衣類、水着で着の身着のまま。ようやく届いたのに、ダイビングの残りはたった1.5日。原因は、JAL側で1日でも早く届けたいとの気持ちからガルーダ航空利用を手配してくれたのだが、その情報をSilk Air側は知らず、今回の結果になった。現在JALに原因調査と今後の改善を要望中。どんな回答が来るか? いずれにしても不便な滞在だった。

 それはそれとして、NAD Lembeh Resortでは色々のゲストとの会話が出来る。今回はほぼ満室でFun Diveのゲストは15~6名。食事は長テーブルで全員が席に付くため、下手な英語でも周りのゲストと話すことになる。話をしたのは、オランダから来た海洋生物を研究しているというオジサンの3人組,上海からのlembehは初めての若いカップル、フランス系スイス人のまだ仲睦まじいカップル、オーストラリアからの親子、スペインからの中年カップル、旦那の仕事で中国広州在住のポーランドのカップルと色々。お互いが話をする時は英語、自分たちの場合はそれぞれの言葉が飛び交う。日本からは一人なので、日本語は無し。

一緒に潜っていたのは、オランダ3人組、オーストラリア親子、スイス人カップルだが、ダイビング・スタイルもそれぞれで面白かった。NAD Lembeh Resortでは、各チームにガイドが付き分厚いサポートをしてくれる。今回は3人組に2人、私に1人と8人に5人のガイドがついた。オランダ3人組は観察専門、でかいルーペと水中ライトで珍しい生き物を探し、見つかると3人でチェック、1人が小さなデジカメで撮影、上がってからも色々議論、オランダ語での会話なので何を議論していたかは分からないが楽しそうに議論していた。3人で世界あちこちに出掛けているとのことだった。オーストラリア親子は親父さんが元水中カメラマンとのことで2人で1眼レフ・カメラを2台持って潜り、じっくり時間を掛けて写真を撮っていた。二人とも頑丈な身体つきで、びっくりしたのがこちらは水が冷たいので5mmのウェットを借りて潜っていたのに、親父さんはTシャツ・短パンのまま、寒くないのかと聞いても平気とのこと。時々見せて貰ったが,流石に綺麗な写真だった。スイス人カップルはダイビングでも仲睦まじく常に一緒に行動し、どちらかというと自分の世界で潜っていた。こちらは一人でガイドがバディなので、常にガイドをフォロー。動いて生き物を探すので、ついていくのも結構大変。じっくり写真を撮っていると時々迷子になる。お蔭で珍しいものを結構探して貰った。自分でも見つけたいのだが、やはりがいどには勝てない。小さいものは絶対に無理。結局ガイド頼りになる。レアものが見つかると、他チームのガイドが知らせにきてくれる。透明度は良くないので、こちらからは誰がどこにいるのか全く分からないのに、彼らは全部把握しているようだ。

今回は、Lost Baggageの件を抜きにすれば、ほぼベストのダイビングであった。

 

さて、次は12月。何処に行こうか検討中。12月はいつも悩む。季節の変わり目の場所が多く、ベスト・シーズンというところが少ないように思う。南半球が良いのは解っているのだが。色々考えるのも楽しみ。





【出掛けたダイビング・ポイント(26) - PNG(パプア・ニューギニア) ワリンディ】2015/06/01 20:36

5/16(土)~5/23(土)の間、PNGのワリンディに出かけてきた。PNGは10回目だが、ワリンディは初めて。

PNG Map

ワリンディ Map

ワリンディは、PNGの北部にあるNew Britain島の北側に位置する。先日PNGで大きな地震が発生したのは、この島の南部でワリンディでは何の揺れもなかったそうだ。ワリンディは大きなキンベ湾の中にあり、ポイントは湾の中になるので、比較的穏やかとのことである。 今回は風もなかったため、どのポイントでも流れも無く易しいダイビングだった。基本は朝8時にスタートし、昼食を挟んで3本のトリップになる。1本目は沖側の根のポイントで、その後戻りながら徐々に浅場で潜ることになる。

 見れたものは、根のポイントでは、バラクーダやキンガメアジの群れやGrey Reef Shark。 

バラクーダの群れ

ギンガメアジの群れ

 浅場のポイントでは、各種のスズメダイの群れやエビ・カニ、ウミウシ等のマクロ系になる。

浅場のサンゴ

サンゴ群はなかなか見事であり、そこに群れるスズメダイは極めて元気であり、色々な種類のスズメダイの群れが舞っている様は見ていて楽しい。残念ながらスズメダイの群れの写真は難しい。結果、動画での撮影でここでは省略。マクロ系では、初めてのミガキブドウガイ系やエビ・カニ。

ミガキブドウガイ系ウミウシ

アカエリサンゴガニ

イソバナカクレエビ

ヨツハモドキ?

 今回利用したのは、Walindi Plantation Resort。名前のようにPalm Tree Plantation 地区の海側。山側はだだっ広い整然と管理されたPalm Tree の林。最近、世界的にPalm Oilの需要が堅調でPNG中から実を収獲する作業要員が集められているようだ。

ダイブ・ショップも併設され、日本人ガイドの恵子さんがサポートしてくれる。今回、ダイバー・ゲストは一人だけで、毎回贅沢なダイビングだった。 Resortは、全体に高い木々の濃い緑に囲まれており、朝は色々な鳥の鳴き声で目を覚まし、夜は蛙の鳴き声が加わるという自然の中。 全くの癒しの一週間だった。

バンガロー近くの道

 

トピックス1:

 Resort の近くに、ガーブナ火山がある。前週に新しい噴煙が上がったらしい。ダイビングに出かけるボートから良く見える。登って見てきたというオーストラリアからのゲストの話では、片道3時間で近くまで行けたが、レインコートを着ても灰だらけになったとのことであった。最終日に火山の麓にある Hot Riverへ。車でPalm Tree Plantation の中を横切りながら40~50分ぐらいで到着。Hot Riverと言っても、かなりぬるめでのんびりしたいが、流れもあり体制の確保に力がいる。15分位で出たら、上は蚊がいっぱいで、早々に退散。日本の秘境とはだいぶ違った。

ガーブナ火山

Hot River

トピックス2:

 PNGへの旅行は毎回フライトのトラブルに遭遇していたが、今回は私にとって初の快挙。 国際線・国内線の往復とも全て時間通り。Air Niugini も遂に大改革かと思ったが、たまたま乗客も少なかったからのようで、根本はそれほど改善されていないようだ。確かにフライトは問題無かったが、その他のサービスでは相変わらず。

  1. 入国時のVOA(Visa on Arrival)の手続きで2時間。今まではそれほど時間が掛かった印象は無かったのに、今回はひどかった。1人当たり5~10分掛かり、担当のお兄さんは汗びっしょり、パニック気味で肝腎のVISAの貼り忘れの人もいた。貼ってないと出国時に密入国の疑いも生ずるので要注意だ。

  2. 国内線の帰りの便でシステム・ダウンのようでずっと待たされ、チェックインの開始は40分前。カウンターの前のポスターに遅くとも30分前にはチェックインするようにと掲示されていたのに。結局マニュアルで発券。私の前の人は手書きの搭乗券を貰ったのに、こちらはE-Ticketに手書きで座席番号とFlight Noを記入しただけ。確かにこれで充分とは思うが、仕事で来た人だと清算時は困るのではと思ってしまう。後で聞いたらそれほど不思議ではないらしい。

  3. 以前からMileage Card (Air NiuginiではDestination Card)を作成し、いつも登録して貰っているが、真面目にポイントの付くことはない。単に ”Cardを持ってるよという意思表示の目的しかない。

     今後もそれほど改善されるとは思えないので、「郷に入れば郷に従え」と命じ、注意して色々確認することが必要と思っている。

    トピックス3:

     以前にも紹介したが、ダイビング旅行では、行き帰りともダイビング・バッグ26Kgとカメラ・バッグ14Kgの計40Kgをエレベータ無しの5階まで持ち運びしている。今回も行きは下りで比較的楽に運んだが、帰りの登りを3階で息継ぎの休憩をしたら、女房殿に笑われた。確かに、いつもは何とか5階まで息絶え絶えで運んでいた。5階までの持ち運びが出来なくなったらダイビング終了と言われており、ややピンチである。体力維持に努力するか、荷物を減らす工夫をするか考えねばならない。
     今回のダイビングで、3日目の1本目終了後、背中が押されたような感じで息苦しくなったので、2本目以降をスキップすることにした。減圧症の可能性もあるのではとのことで、帰りの50分程の間、酸素を吸入し、部屋で休息。ほぼ回復したので、4,5日目は15M以内の浅場でのダイビングにした。今回、無理なダイビングや激しいダイビングはしていないのだが、体力の衰えは否定できない。これからは無理なダイビングはしないこと、ジム通いの継続での体力維持を改めて決意した。

     

     さて、次回はどこにするか? また楽しんで考える。




【出掛けたダイビング・ポイント(25) - モルディブ 赤道越え】2015/03/17 09:33

【出掛けたダイビング・ポイント(25) - モルディブ 赤道越え】

 

 2/28(土)から3/8(日)の日程で、4度目のモルディブ赤道越えのクルーズに参加してきた。土曜日の朝5時半に自宅を出発、最近飛ぶようになったキャセイ航空で香港を経由しモルディブのマーレ空港へ。そこから国内線に乗継ぎ、モルディブ最南端に深夜着。待機していたイクエータ号に乗船し、ポイントに移動。朝食後に1本目のダイブ。南北1000kmのモルディブの一番南までかなり遠いが、翌朝に1本目のダイブなら他のアジア地区と変わらず悪くはない。

 赤道越えはチャネル・ダイブ中心の大物狙いが売り物。今までの3回とは様子が違い、風がなく終始ベタ凪で、流れもゆるやか。どこでも水面は鏡みたいで、絵葉書のよう。

ベタ凪

その分流れが弱く、透明度もやや悪かったが、海の中では大当たりで、サメ三昧の1週間だった。見たサメは、トラフザメ、タイガー、シルキー、グレイリーフ、ホワイトチップ、ジンベイザメと多士済々。

トラフザメ

今回のコースは、赤道より北のガーフ環礁からスタートし、ほぼ赤道直下のフォーミュラー島を経由し、赤道越えのアッドゥ環礁で折り返して、ガーフ環礁に戻るルート。フォーミュラー島は従来から大物期待のポイントであったが、過去3回ではあまり印象が無かったが、今回は大当たり。

 先ずはタイガー・シャーク。フォーミュラー・サウス中層のブルー・ウォーターで大物を探してゲスト13名が3チームで待機。するとあちこちでカンカン、指さす方向を見ると何やら大きなサメが遠くに見える。違う方向でも皆がカメラを構えている。こっちも近づいてシャッターを押した。遠目でもでかい。

タイガーシャーク


 
上がってから皆でタイガーだったことを確認。一番多く見たガイドは4匹、どうやら大小5~6匹がいたようだった。近くで見た人はさすがに怖かったとのことだったが、そんな中で近づいてにらみ合いになるまでビデオを回していた豪傑もいて、再生動画を見せてもらった。小さな画面で見てもでかくて怖い。

 次の日は、ハンマーヘッド。中層で待機し、ガイドが見つけると合図があり、皆でダッシュ。限界の30Mを超えそうになり、ガイドのカオリータにフィンを引っ張られながらシャッターを押した。

ハンマーヘッド

 翌日はガーフ環礁に戻り、今度はシルキー・シャーク。始めてみたが、細身でなかなかスマート。直ぐ泳ぎ去ることもなく、我々の回りをウロウロ。怖いサメではないため、こちらもゆっくりと堪能。

シルキーシャーク


 午後は、グレイリーフの群れ。このサメは今までのポイントでも何回も見ていたが、大物サメの興奮で話題にもなっていなかった。そのせいかどうか、量で対抗になった。ざっと数えても30匹以上が群れになって我々の周りでデモンストレーション。こちらのカメラの腕では6匹だが、上手い人の写真には30匹弱。グレイリーフもこれだけ集まると大迫力だった。

グレイリーフ・シャーク

 トリは、ナイト・ジンベイ。ガーフ環礁のある停泊場所では、夜船尾から強力ライトで水中を照らすと大量のプランクトンが集まってくるポイントがある。そのプランクトンを狙ってジンベイが捕食に現れる。以前はシークレット・ポイントだったが、今では何隻ものクルーズ・ボートが集まるので、場所取りがカギとなる。待機の最初の夜は、近くのアイランド・サファリが当たりで、お邪魔してWatch。かなりの大きさのジンベイでピンク色になっているプランクトンを大量に呑み込んでいた。翌晩はアイランド・サファリがツアー終了のため、同じポイントで待機。夕食も終わってのんびりした9時前後からジンベイの捕食が始まった。強力ライトに集まったプランクトンはかなりの深さの層になっており、水面で捕食しているものや深場でうろうろしているものもいた。大小4匹ほどのジンベイが入れ替わりで捕食。お酒を飲んでいない人はシュノーケリングが許可され(ただし潜ることは禁止)、何人か静かに海に入り迫力のある写真を撮っていた。

 これらのサメ三昧はMaldivian Stars Blogでも確認してください。

http://blog.livedoor.jp/maldivianstars/

 

今回は、ダイビング16本中、14本がチャネルやブルー・ウォーターというサメに始まり、サメに終わった印象だが、赤道越えで欠かせないポイントがアッドゥ環礁のサンゴ・ポイントで大好きなオウギチョウチョウウオの群れ。ここでは、オウギチョウチョウウオの群れが列を作ってサンゴを巡って捕食する。今回は小ぶりな群れでやや残念だったが、群れはここでした見たことがない。その他、ブルー・パウダー・サージョンフィッシュや黒っぽいハギの群れも同じように見ることができる。

オウギチョウチョウウオの群れ

 さて今回のゲストは13名、いつもより少人数でアフターダイブも会話が弾んだ。40台、60台が中心で話題はダイビングになるが、年寄の自慢話を若手が聞き役に回ること多かった。ここでも年寄が元気だ。びっくりしたのは新しいガイドのかおるちゃんがなんと20歳、こちらと50以上の差で半世紀違ったこと。かおるちゃんのこれからの50年は凄い違いになるとは思うが、どうなるか予想もつかない。先週BS1の放送で30年後のNext Worldが紹介されていたが、医療技術が進み平均寿命は100歳を超え、Virtual realityが進み自宅でリアルな体験が可能で、世界中どこにも出かけられるとあった。ダイビングも自宅でリアルに体験できるのかも知れない。専用のロボットに潜らせ、どんな流れの速いポイントでもどんな獰猛なサメでもすぐ近くまでいけるようになるのかも。TV番組とは違い、自分の目線で自分の行きたい場所にいけるし、減圧やエア切れを心配しなくても良くなる。でも一人で体験するよりは、チーム・メンバーと一緒に楽しむ方が面白いのではと思ってしまった。30年後は、こちらも100歳を超える。もう生きていないだろうな。でも、こんな世界も経験してみたい。

 もう一つのビックリは、GoPro愛好者が何人かいたこと。自在棒のようなアームにセットして穴の奥でも撮影、ナイト・ジンベイでは口元まで近づいて撮影していた。ある人はマスクに装着していた。全く自分目線の動画が撮影可能で、ダイコンの文字もちゃんと見える。新しいGoproでは1ダイブ撮りっぱなしでもバッテリーが持つとのことだった。この分野の進歩も見過ごせない。

 

 次は、5月後半の予定だが、どこへ行くかまだ決めていない。いろいろ調べて検討するのも楽しみ。




出掛けたダイビング・ポイント(24) - カオラック/スミラン&リチェリー・ロック (タイ)2014/12/28 21:46

12/9~12/18とカオラック拠点のハレルヤ号でスミラン&リチェリー・ロックのダイビング・クルーズに出掛けてきた。クルーズ・ボートには日本人8人、ヨーロッパ系7人の計15人のゲストでゆったりとした滞在になった。おまけにラッキーなことに本来2人部屋を1人で占領できた。相部屋になるかならないかの差は凄く大きい。

日本人8人のうち、私と同い年が3名、70歳以上が計5人。正にダイビングは年寄りの楽しみである。ヨーロッパ系のゲストは、ドイツ、アイルランド、スウェーデン、スイスと国際的、ダイビング・ガイド等10人も加わって、アフターダイブの会話も賑やかだった。

スミラン&リチェリー・ロックのクルーズは7年振り5回目になる。以前からジンベイザメを見られる可能性ありと言われていたが、今までは1回もなしだったが、今回はリチェリー・ロックで見ることが出来た。

ジンベイザメ出現

昨シーズンからは当たり年だったとのことで、今シーズンも遭遇率は高いかも知れない。スミラン&リチェリー・ロックと言えば、魚の群れを沢山見られることが評判であり、今回も期待通りであったが、シーズンが少し早かったようで透明度はイマイチ、全体に暗く、良い写真は取れなかった。

魚の群れ

そんな中で、スカシテンジクダイの群れが凄く、群れの反対側は良く見えない状態になることもあった。

スカシテンジクダイの群れ

本来なら、リチェリー・ロックで底から順に3~4層になる魚群を眺めることを期待していたが、ジンベイザメを追いかけることで底までいけず、一番の楽しみが消えた結果になった。リチェリーで初めてジンヘイザメを見たのだから良しなのだろう。

クルーズでは3.5日のダイビングのため、少々もの足りず、2日間デイトリップを計画していた。しかし、スピードボートでカオラックから1.5時間程でスミラン諸島に出掛けたが、天気が悪いため海中は暗くて楽しめず、おまけに帰りは更に波が高くなり、救命胴衣まで着せられて、手すりにしがみついてやっとの思いで寄港。2日目はキャンセルしてホテルの周りでのんびり。やはり、クルーズ・ボートの方がより楽しめる。

最終日はカオ・ソック国立公園の1日ツァーに参加。メルボルンからのレスキュー隊(ボランティアー)の5人組と一緒にエレファント・ウォーク(約45分)や竹いかだでの川下り(約45分)などを楽しんだ。

エレファント・ライド

竹イカダの川下り

今回のトピックスは、ダイビング仲間のある女性がタイでダイビング・ガイドの修行中で、現在カオラック滞在なので、食事でもお誘いした。たまたまこの週は仕事が入っていないとのことで、結局3日間昼食や夕食をお付き合い頂いた。延べ5~6時間、色々の話をした。考えてみたら、一人の人(ましてや若き女性)とこんなに長い時間話をしたことは、女房殿を別にすれば、実に久し振りだった。オジンにとっては貴重な時間でした。お付き合いいただいて感謝しています。

カオラックは、2004/12/26の津波でビーチ近くの観光設備はほぼ全滅し、死者も多く出た地域であり、10週年のセレモニーも準備されていたが、現在は完全に復興し、津波記念館ぐらいしか面影はない。それでも山側の各所に避難設備(3階)があり、ビーチからの小道にも避難所のガイドが設置されていた。津波の1ヶ月後にパトン・ビーチからクルーズに参加したが、日本人はまばら。なのに、ヨーロッパからの観光客はいつも通りだった。話を聞くと、観光地の津波後の復興のためには出来るだけ早く訪れるのが我々の貢献だと言われた。確かに、ホテルはプーケット・シテイ滞在だったが、ダイビングを含めて他の観光用設備はかなり復興していた。3年後に訪れた時は完全に復興していた。東日本大震災も既に3年半経過、まだまだ完全復興では無い。我々が出来る協力はどんどん東北に出掛けることのようだ。

帰国後は、年賀状だ、クリスマスだ、お正月だと忙しいだろう思っていたら、なんと女房殿が23日に自転車で転倒し、右肩を骨折。全治6週間とのことで、二人でパニック。右腕は固定のため、料理や買い物は無理。女房殿の指示通り、買い物をし、料理のマネゴトをして本日で5日目。6週間は長そう。改めて、女房の仕事は大変であることを認識中。早い回復を熱望!!




【出掛けたダイビング・ポイント(23) - メナド/レンベ (インドネシア)】2014/10/13 16:36

 9/24/2014から10/5/2014までインドネシアの北スラウェシのメナドとレンベで潜ってきた。メナドは4回目、レンベは5回目になる。スラウェシ島の北端になり、メナドは西側、レンベは東側に位置する。メナドでは、ブナケン島にワイドのポイントがあり、ウォール・ダイブを楽しめるが、残念ながら透明度が悪く、潜っても中層での魚の群れは見えずで、結局壁際で小物探しが中心。3日目にレンベ・ツアーがあるとのことで、¥4,000の追加でそちらに参加した。

 そんな訳で、今回は小物を探しまくるダイビングになった。特に、レンベに移動してからは珍しく6名の日本人ダイバーと一緒になったが(宿泊したNAD Lembeh Resortで初めて日本のダイバーと一緒に)、無類の小物好きで、こちらも毎回必至に目を凝らしてのダイビングで目が疲れた。レンベでの初日は、エアの消費が早く45分で浮上、一番長い人は75分で30分の差になり、大ショック。寒さの影響あり(水温は27℃)と聞き、翌日から2mmWet3mmVestを着用し、ナイトロックスの利用も深場が長めになるのでエア・タンクに切替。ようやく人並みで、一番長い人と15分差に。それにしてもエアの消費は早い。キックが多いと呼吸が速くなる。これまで仕事が多く、ジム通いが少なかったことも原因かもしれない。仕事も一段落なので、これからはジム通いも元のペースに戻す。

 見れたものはウミウシ、エビ・カニが中心。魚類も泳いでいるものではなく、底を這っているものばかり。

今回のベストはこれ。良く見るものだが、俗称シンデレラ・ウミウシで実にきれいで、中々良く撮れた。

シンデレラ・ウミウシ

初めてのウミウシ。1枚目(Phyllodesmium karenae)はじっくり見るとなかなか綺麗。


2枚目(Tritonia sp )は、見つけたかったウミウシの一つ。残念ながらピントがあってなかつた。

Tritonia sp

3枚目(Lobiger souverbii)は、正しく無いかもしれないが、下記で確認するとこの学名が近い。

 ウミウシは、”Nudibranchs and Sea Slugs Genus” を検索して確認している。写真が多く比較して検索できるので一番使い易い(ウミウシの名前は学名になるが)。ご参考までに、URLは下記。

http://www.nudipixel.net/genus/

 残念ながら、今回もMelibe Pilosaは見つけられず。前週に見掛けたとのことで同じポイントにつれていって貰ったのだが発見出来ず。また次回に持ち越し。

 エビ・カニは定番のものを一通り見ることができた。コロール・アネモネ・シュリンプは全身を撮ることができた。

コロール・アネモネ・シュリンプ

Emperor Shrimp(和名:ウミウシカクレエビ)はやや大きめのウミウシ背中にいた。Emperorというのに1.5cm強の小ささ。

エンペラー・シュリンプ

 変ったものでは、シー・スパイダー。1cm程の甲殻類。見た目ではゴミ。

シー・スパイダー

グリース・パイプフィッシュ。この写真では解り難いが、ヨウジウオの一種。25m程の深場で、背中に緑色の葉っぱが付いているような感じで初めて見た。

グリーン・パイプフィッシュ

 全体に汚い海だが、こんな綺麗なものもある。Sea Anemone(イソギンチャク)の一種と思うが、波に揺れているとなかなか美しい。

 

動画はYouTubeにアップしました。

http://youtu.be/z33cCnfWoT8

 今回利用したCocotinos Menado, NAD Lembeh Resortともこじんまりしており、 After Diveに色々の人と話が出来るのも楽しい。6人の日本ダイバーはさておき、印象に残った一期一会。

  1. レンベで会ったスイスからのお父さん。一人だったので、結構話をした。奥様との約束で1年に2週間ダイビングを楽しむとのことで、毎回真剣に潜り、丁寧に写真を撮っていた。良い写真が撮れると皆に見せて楽しんでいた。同じ被写体でもこちらの倍ぐらいの時間を掛けていた。後ろで待っている時は少しイライラするが、後で写真を見せて貰うと納得できる。比べるとこちらの撮り方は実に淡白だと思える。最近なかなか良い写真が撮れないと思っていたが、これが原因のようだ。見習ってもっと真剣に撮ろう。

  2. メナドで会ったシンガポール在住のお父さんと双子のお嬢さん。イギリス系の愛想の良いお父さんと実に可愛らしい20才ぐらいの双子の娘さん。このところ、20才ぐらいの可愛い女性と話をする機会は皆無だったので、少しの時間だったが、若返った気持ちになれた。2日だけしか一緒に潜れなかったのが残念。

  3. メナドで会ったオハイオから来ていた実に品の良いお母さん。初めて会った日に向こうから「オハヨウ」と声を掛けてくれた。オハイオから来たからねとニッコリ。てっきりご夫婦で来たと思っていたら、彼はダイビングに来るときの友達でテキサスからでメナドで待ち合わせしたとのこと。齢は同じ位と思えたが、激しい流れの時も平然として落ち着いたダイビング・スタイルだった。帰りのフライトが同じと解り、空港でまた会いましょうと別れたが、空港でお母さんからまた声を掛けて貰った。デルタのマイレージなので、成田経由で帰るとのことで、シンガポール空港で「またね」とお別れした。

  4. シルク・エアのスタッフ。シルク・エアでメナド到着時にロスト・バッゲージとなり、荷物が2日遅れになった。シルク・エアの対応は、2日間の滞在のために100万ルピー(約8,000円)の提供と2日間のレンタル器材費用の支払と納得できるものであり、ホテルに荷物を届けてくれたスタッフに加えてシンガポールに荷物が残っていたことの確認と荷物を届ける時間をホテルに連絡してくれたらパーフェクトだったのにと注文したら、上層部に連絡しますと約束して貰った。帰りの便のチェックイン時に、来るときにロスト・バッゲージになったので、帰りの便では大丈夫だよねと確認したら、カウンターのお兄さんがあーと声を上げ、「その荷物を届けたのはオレだよ」と言われ、お互い顔を見合わせ、握手をしてゲートへ。その後ゲート待ちをしていたら、彼が現れ、eチケットを忘れていたと届けてくれた。これでアイコと言ったら、今度は何時来るか、その時は声を掛けてくれとのこと。来年また来る積もりので探してみると約束。

     

    次は、11月末か12月初めに出掛けたいがまだ未定。何処にするかこれから検討するが、今度は真剣に潜るつもり。




【出掛けたダイビング・ポイント(22) - アニラオ (フィリピン)】2014/06/27 20:23

6/15~23とフィリピンのアニラオに出掛けてきた。アニラオはマニラの南に位置し、車で3時間と近い。5月から10月まで雨季であり、透明度もそれほど良くはないためマクロ中心であった。乾季は冬で透明度も良くなるが水温は24~5度になるとのことだが、もともとマクロの積もりで来たので問題なし。オフ・シーズンのせいで、ゲストは少なく、7日中2.5日はゲスト一人で、たっぷり時間を掛けて写真も撮ることが出来た。アニラオはキンギョハナダイの群れも人気だが、全体に暗く私の腕では良い写真は撮れず、結局エビ、カニ、ウミウシとマクロに専念。

トピック①: 初めてみたオリビア・シュリンプ。 女優みたいな名前に負けず綺麗なエビで、ケーブの中の幾つもある穴から顔を出す。カメラを向けると、引っ込んで別の穴へとモグラ叩き状態。幸い1人だけだったので、じっくり待ち、全身も撮ることが出来た。全身を撮ることはなかなか難しいとのことだったが、プリント柄みたいでこんな模様になるのが不思議だ。

オリビア・シュリンプ1

オリビア・シュリンプ2

トピック②: 初めてではないが、コロール・アネモネ・シュリンプをじっくり手足まで撮ることができた。いつもは頭の白い部分がやっとだが、他に誰もいないので、全身が出るまで待っていた。手足は透明なので今まで確認できていなかった。その他のエビ・カニも色々。

アネモネ・コロール・シュリンプ

ピンク・スクゥワーット・ロブスター

カクレエビ系

バラサカクレエビ系

トピック③: ウミウシも色々。毎回必ず見つけることができる。ガイドが良く見るものでも呼ぶので、みんな食傷気味だったが、珍しいのだけ呼んでという訳にもいかないので、一寸覘いてOKサインにした。結果、初めて見たのが4種類。全部確認できていないので他にもあるかも知れない。

メンブロタ・ミレリ

ハルゲルタ・バタンガス

センテン・イロウミウシ

タリンガ・ハルゲルタ

トピック④: 魚類はカエルアンコウ中心。キンギョハナダイも見事だが良い写真はなし。

カエルアンコウ1

カエル・アンコウ2

グルクマの群れも見掛けたがマクロレンズ装着中で群れにならず。

 

今回利用したホテルは、Sunbeam Resort Hotel。ダイビング・サービスも併設でこじんまりまとまっている。朝食はパン食だが、昼、夜食は丼物、チャーハン、カレー等の和食のセット物。毎回2種類のメニューから選択というシンプルな仕組みで、米が地元米なので美味くはないが味はまあまあ。7泊8日、24本のダイビングで合計$1600とリーズナブルだ。オフ・シーズンのためかゲストも少なく、ダイバー・ゲストも2~3日滞在で帰る人が多く、会話を楽しむことは少なかったのが少々残念でした。

 

今年は珍しく仕事が増え、7月から~9月前半とスケジュールがあり、次は9月後半の予定。どこへ行くかゆっくり考える。




【出掛けたダイビング・ポイント(21) - ラジャアンパット (インドネシア)】2014/04/20 20:35

3月中旬にインドネシアのラジャアンパットに出掛けたのだが、ブログの更新は大幅に遅れ。1ヶ月後にようやくのアップとなった。 クルーズ・ボートの冷房で途中からノドが腫れ38度越えの熱、同席した可愛い女性から解熱剤やマスクを貰い(改めて感謝です)、5日目からダイビングもスキップし、養生したのだが回復せず。帰国後、医者へ。翌週研修の仕事で喋らないとまずいので早く直したいと頼んだら、家で大人しくし、寝るときはマスク着用の指示。翌週なんとか声も出るようになり、ギリギリで研修も完了。その後も珍しく研修が続いたため、ブログ更新もそのままになっていた。

さて、ラジャアンパットは今回が2回目。先ずは場所の紹介。

ラジャアンパット 地図

前回出かけたレンベや良く出掛けるパプア・ニューギニアとそれほど離れていないのに遠い。家を3/15の8時頃出たのに、クルーズ・ボートへ乗船したのが、3/16の10時頃で26時間掛かった。その内の11時間はジャカルタ空港での待機。国内線への乗り継ぎの場合はこうなることが多い。我慢するだけでは凌げないので、時間つぶしの準備は大事になる。私の場合は、本を何冊か持ち、PCに映画を入れ、25x25の数独を持っていくようにしている。最近出掛けたトコではこんな具合だった(もちろん乗る便の発着時間しだいだが)。 (時差)

-インドネシア ラジャアンパット : 到着までの時間 26時間+(0)、 ジャカルタ空港待機 11時間

-インドネシア レンベ : 到着までの時間 19時間+(2)、 シンガポール空港待機 3時間 

-インドネシア ロンボク : 到着までの時間 19時間+(2)、 シンガポール空港待機 4時間

-パプア・ニューギニア(ケビアン): 到着までの時間 19時間+(-1)、 ポートモレスビー空港待機 4時間

-モルディブ : 到着までの時間 17時間+(4)、 シンガポール空港待機 3時間

 ラジャアンパットは深層からの湧昇流の影響でプランクトンが豊富で、魚の種類が多く、魚影が濃いことで評判であり、世界中のダイバーのあこがれの場所になっている。今回は、帆船型のクルーズ・ボートに乗船した。ゲストはほぼ満席の男女7人ずつの14人。年齢層も30~70代にうまくバラつき、平均年齢は多分50半ば。

 ラジャアンパットと言えば、魚影の濃いことだが、もともとプランクトン豊富なので透明度はそれほど良くないが、今回は雨の影響で更に良くなく、写真は不作。おまけに後半の2日は潜れずで光の

シャワーや歩くサメはチャンス無しだった。 先ず魚影。

群れ1

群れ2

 マンタ・ポイントも2回潜ったが、2本目は潜っている間、常時数枚がクリーニング中でたっぷりと楽しんだ。

1枚目はクリーニングで気分も緩んでいる状態、2枚目はダイバーを意識してやや緊張状態(頭の先のヒレが丸まっている)。

マンタ1

マンタ2

 もちろんブラック・マンタも何回も現れた。どこから現れるか解らないし、流れもあったので、カメラ派は右往左往の状態だった。

マンタ3

 お目当てのウォビゴン(日本名はオオセ、英語名はカーペット・シャーク)。口のまわりに小枝のようなヒゲ、危険は全く無く、ほとんど動かない。ガイドが両手で挟んで動かしてもじっとしたまま。

ウォビゴン

 マクロもあり。これはクモガニの一種と思うが、3~4cm。下側の写真では、どう考えても足の数が多すぎる。写真を撮った時は解らなかったが、穴の中にもう一匹いてデートに来たのかも。

クモガニ1

クモガニ2

 途中4日目に早朝5時出発で近くの島により、ゴクラクチョウ見物。以前来た時には、遠目で写真はチャンスも無かったので、今回はカメラを持って行かなかったら、良く観察できた。カメラ持参派は、結構良い写真を撮っていた。何事もサボッては駄目なようだ!

 前回の水漏れで買いなおしたカメラの初使用なので、カメラ・チェックには気を使ったが、その分写真撮影はいい加減だったのかも知れないが、気に入った写真は撮れなかった。ストロボの焦点が合っていなかったり、白とびしていたり、フォーカスがあまくて拡大してみるとピンボケ等々。真剣さが足りないということか!?

 次回は6月中旬にフィリピンのアニラオに行くことにした。もっと真剣に写真を撮るようにしよう。もちろん風邪に気をつけて。

 




【出掛けたダイビング・ポイント(20) - インドネシア・レンベ】2013/11/24 22:34

 2013/11/11-11/18の間、インドネシア スラウェシ島 レンベに出掛けてきた。Muck Divingで変った生き物を目指して多くのダイバーが集まる海峡で、6回目の訪問、滞在したNAD Lembeh Resortは3年連続で御世話になる。NAD Lembeh Resortは、最大28名のゲストというこじんまりリゾートでレンベ地区では最もリーズナブルである。今回も1人部屋、7泊8日、6日間18本のダイビング、ナイトロックス使用料($20/日)も含み計$1300という気持ちの良い支払いであった。部屋はそれなりの設備だが、食事はなかなか美味しい。おまけに今回は3年連続だったせいか、オーナーの好意でバンガローにアップグレードして貰った。

 初日は24名のゲストでほぼ満席状態、ボートも3隻の利用になった。我々のボートは、リブリーザーの研修チーム3名と、ドイツx1、シンガポールx2、日本x1という組み合わせで、ガイドが2人。その後も毎日ゲストが入れ替わったが、基本的にガイド1人にダイバー2~3人でゆったり、のんびりのダイビングをすることが出来た。

 11月は透明度が上がると聞いてこの時期に来たが、Muck Divingにはさほどの差は無かった。今回初めてレンベ島東の外洋に出ることが出来たが、流れも無く大物も魚影も少なく、やはりレンベではMuck Divingに徹すべきと確認できた。大物や魚影を求めるのであれば、メナド近くのブナケンとの組み合わせが良いと思う。

 今回の最大のトピックスは、カメラの不調。何らかの理由で、カメラの上部に水が付着し、電源ボタンが効かなくなった。Offに出来ないので液晶が付きっ放しでバッテリーの消耗が激しい。1本のダイビングでバッテリーが無くなる。バッテリーを取り替えて潜ったら、On/Offの繰り返しになり、写真は取れない。結局、このバッテリーは使用不可で、1日に1ダイブ分しか写真が取れなくなった。早速、帰ってから、オリンパスのサービス・センターに修理依頼。やはり、水の付着で電源ボタンは故障し、あちこちにサビも生じていた。現在修理費用の見積もりを待っている状態だ。どこから水が入ったのかまだ良く解っていない。今回もシリカゲルがかなり湿っていたことがある。カメラの修理が出来るようだったら、プロテクターの耐水テストをしてもらえるかどうか確認しようと思っている。

 海の中でのトピックスは、定番のMimic Octopus, WonderPusBlue Ring Octopus は見ることが出来た。

Blue Ring Octupus

肝心のMimic Octopusはカメラの無い時で写真は無し、やや残念。願望のMelibe Pilosaというウミウシは一生懸命探したが見つからず、次回持ち越し。ウミウシは、20cm位のデカモノのトゲアメフラシと1cm未満のテングモウミウシが代表格。


テングモウミウシ
トゲアメフラシ

レンベでの小物探しは、ほとんどガイド頼りなのだが、両方とも自分で探せたので気分がよかった。特に、テングモウミウシはいそうな緑の葉っぱを一枚ずつ調べた結果であった。その他、エビ・カニも多く見たが、小さすぎてピントが合わずで、まあまあの写真は私の目でも見えたものだけだった(トガリモエビ、エンペラー・シュリンプ、コールマン・シュリンプ)。

トガリモエビ

 

エンペラー・シュリンプ

コールマン・シュリンプ

子持ちモンハナシャコ

11月に来たのは初めてであったが、なんとなくウミウシやカエルアンコウの数は少ないように感じた。カエルアンコウもオレンジの大中小を見ただけで、Hairy Frogfishや他のカエルアンコウは見つけられなかった。 7月の方が面白かったように思うので、次回はまた7月にしよう。

 

 さて、今回も色々な国のゲストと一緒になった。前半は、香港、シンガポールからのゲストも多かったが、後半は欧米勢+日本x1の状態だった。相変わらず、食事中などで皆がわーわー議論していると理解できず、だんまり状態で、時々日本ではどうだと振られると何を会話していたのか聞きなおしてから応える状態だ。 1対1などの少人数だと相手が気を使って少しゆっくり話してくれるので、何とか会話が成り立つ。そんな中、後半一緒に潜ったチェコのおじさんとスイスのお姉さんと色々話が出来た。特にチェコ人といっしょになったのは初めての経験でなかなか楽しかった。面白かった話題は、ダイビングなどのアクティビティ。私の場合は定年後時間が自由になったので、ダイビングにかなりの時間を掛けているが、ヨーロッパでは多くの人が、現役の頃から色々なアクティビティを楽しむとのこと。スイスのお姉さんはダイビング以外にハンググライダーを楽しんでおり、いつもスイスの山の良い景色の中を飛んでいるとのことだった。スイスでは何処に行っても綺麗な景色を見られるので、海外へ行く時はレンベのように変ったところに行くことが多いと言っていた。チェコのおじさんも色々なアクティビティをしているが、ダイビングでもチェコの湖やバルト海に潜り(当然ドライスーツで)に行くとのことであった。今までも気になっていたが、2人に比べると、ダイビング以外にアクティビティ的な趣味は無い。いつも何か無いかなとは思ってはいたが、積極的に探すことはしていなかったので、これを機に色々候補を探してみよう。