【出掛けたダイビング・ポイント(31) - インドネシア コモド・クルーズ】 ― 2016/08/04 09:32
7/16-23の間、インドネシア コモド・クルーズに行ってきた。8年振りで3回目になる。乗船した船は、帆船タイプのチェンホー号(帆を張ったのは最終日のデモンストレーションだけだったが)で横幅が広く、部屋もゆったりしており、ほぼ満室だったのに混雑感は無かった。 このクルーズでは、コモド島と隣のリンチャ島の間のチャネルを南北に移動して潜ることになるが、北側は熱帯の海で水温が高い、南側は亜熱帯の海で水温が低い、チャネルでは流れが速いという3種類の異なったダイビングが楽しめることが特徴になる。8年前は北側で水温30度、南側で22度という差で、5mmのウェット・スーツが破れて以来遠ざかっていたが昨年5mmウェットを購入したので、久し振りに参加したのだが、今回は南側が温かく、28度前後で、透明度も良くない、チャネルでもそれほど流れていないという海況だったこと等々でなかなか予定通りにはいかなかった。
最初は、最寄りの空港で、3人の荷物が届かない。今回は国際線・国内線ともにガルーダ航空で順調に着いたと思っていたら、デンパサールでスペースが無かったという理由で3人の荷物が積み残しだと言われた。午後便で届ける予定とのことで、クルーズ・ボートで待機。夕方に荷物が届けられたので出港出来ると思ったら、午後便の外人組数人の荷物が届いていない。どうやら我々の荷物のスペースを確保したため、彼らの荷物が積み残されたらしい。今度は、翌日便になるため、夕方チェック・ダイブをした後、また港に戻ることになり、全体のスケジュールに影響が出た。2日目は順調に潜ることが出来、3日目に南側に移動。しかし、水温が高く、透明度も悪く、波も強く、目玉の一つであるマンタ・ポイントには潜れず。ブラック・マンタの良い写真を撮ると張り切っていた若年組男性はがっくり。北側のマンタ・ポイントで我々の組はブラック・マンタを見ることが出来たが、彼の組はホワイト・マンタのみで南側に掛けていたのに。
南の目玉の一つはカニバル・ロックのシーアップル。
この辺にしかいないナマコの仲間だが、まさに熟れたてのどでかいリンゴである。その他に色々なホヤや綺麗なイソギンチャク等の海草も良い被写体になる。
コモドでもエビ・カニ、ウミウシは多彩である。ゼブラガニの写真は初めてだった。
北ではギンガメアジ、各種フエダイ、ハギ、タルミ系の群れが多い。また、その群れを狙うロウニンアジ、カスミアジ等がうろうろと狙いをつけ、時々アタックが入る。中層に漂い、のんびり眺めているだけで気持ちが良い。
群れの写真はなかなか綺麗に撮れず悩みなのだが、アフター・ダイブの雑談中にTough Seriesのコンデジを見せて貰ったが海の青が綺麗で明るい。最近のコンデジが凄いことは解っていたが、「顕微鏡」機能を見て大ショックである。マクロ・レンズが要らない。更に4倍まで拡大できるので、細い糸のケバケバまで撮影可能だ。水中でどこまで操作できるかは解らないが、少なくとも私の内臓のマクロレンズ変わらないように思える。オリンパスの医療用機器の技術がコンデジに生かされているようである。今はミラーレスカメラで、状況に合わせてレンズを着けたり外したりするが、装着時に溝に上手くはまらずイライラすることもある。このコンデジは、次の買い替え時の有力候補だ。
今回のゲストは日本人10名(外国からも9名だったが、ほぼ別行動だったので会話も限られていた)で、70歳前後の高齢組7名(ご夫婦3組と小生)と30/40歳代の若年組3名のため、年寄組がリードする1週間だった。特に、2組のご夫婦は以前モルディブの赤道越えのクルーズでご一緒したことがあり、初日から会話がはずむ。話題は色々飛び交うが、年の甲でちょっとした言葉をきっかけにして自分の知識・経験を披露するので話題はどんどん変わる。若年組も参加するが、すぐ話題を取られて聞き役に回り、年寄の独壇場になる。が、毎晩10時を過ぎると年寄組は酒も回り、お休みの時間になり、若年組の会話が始まる。酒を飲めない年寄はこちらにも参加し、聞き役に回る。これもまた楽しい。今回は、毎晩ナイト・ダイビングが実施され(私は2回参加)、多い日は5本潜るため、雑談の時間はやや少なかったが、色々な人と色々な話題で話が出来るのはいつも新鮮でクルーズ参加の大きな楽しみである。
さて、次はどこでどんな話を聞けるか? オリンピックを見ながら考える。
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