【その他雑感(9)-2012年は昇竜の年 : ドラゴンズの3連覇は成るか?!】2012/01/18 20:51

今年は辰年、昇竜の年となるか? このところの辰年のドラゴンズは、2000年2位、1988年優勝であり、確率は5割と可能性は充分にある。 が、誰が見ても大本命はジャイアンツである。今年の大補強で優勝できなければ、監督が悪かったとしか言えないというのが大方の見方であろう。

片やドラゴンズはチェンが大リーグ移籍で大きなマイナス。補強は、ドラフト1位の高校生ルーキーの高橋と楽天からの山崎のカンバックおよび旧森コーチが探していたドミニカのディアス外野手のテスト入団であるが、大きな戦力補強とは期待できず、現有勢力の底上げしか無い。むしろ、高橋聡の復活が適えば大きな戦力になる。

先ずはチェンの抜けた穴をどうするか?若手の台頭しか無い。候補は、伊藤、山内、岩田,武藤あたりか?昨年は、それぞれ1回好投すると数回打ち込まれる状態だったが、今年は2回に1回は好投できるようになって欲しい。そうすれば、昨年のチェンの8勝10敗をカバーすることが可能なはずである。個人的には、中田が復活してくれることを凄く期待している。変化球に頼らず、持ち前の荒れた剛速球に掛けて欲しい。一部の新聞では、信頼していた森コーチが抜けたことで、ネルソンとソトの二人のやる気が落ちるはずと予想しているが、彼らはまだまだハングリー精神が強いはずであり、それほど心配は無いのではと思っている。権藤新コーチも選手の自主性を重視し、無理な登板をさせないタイプなので上手く動機付けしてくれるはずである。

次は打撃陣である。昨年は統一球に悩まされ絶不調だった和田、森野がどこまで問題を克服できるか?森野は昨年後半にはかなり回復していたので今年は一昨年並みの成績が残せそうである。和田は信頼していた落合監督の交代で、課題回復は全て自分自身に掛かっていることになる。昨年のキャンプからフォーム改善に取り組み、シーズンでも頑固に改訂フォームにこだわって不完全燃焼になっていた。今年のキャンプではどちらのフォームで行くのか、非常に興味がある。個人的には、堂上兄に期待している。昨年もチャンスでの打撃が目立っていたが、何故か落合監督は全面的には信頼していなかったように思えた。何か欠けているものがあったのかも知れない。落合監督の置き土産で伝えられたのか? もしそうならキャンプで徹底して取り組んで一皮剥いてレギュラーへのチャレンジを期待する。

最後は高木新監督。無愛想な落合から無口な高木に変わって何が変化するか? このところは球団の方針なのか高木監督のファンサービスへの取り組み姿勢が強い。ドラゴンズのレギュラー・クラスはどちらかと言えば無口で無愛想なタイプが多い。落合時代はそれで良かったが、今年はもっとアピールすることが要求されるはずで、選手自身も乗っていけるかどうかが鍵になりそう。

さて、今シーズンはどうなるか? 大胆な予想としては、7月後半まではジャイアンツのほぼ独走状態になりそうだ。ドラゴンズは5ゲーム以内でくっついていて欲しい。ポイントは疲れの出たレギュラーに変わる若手がどう活躍するかになる。ドラゴンズでは伝統的に若手がこのチャンスを狙って必死に訴えてくる。レギュラーでも少し不調だと変えられる恐れがある。それに比べて、今年も大幅な外部戦力を調達したジャイアンツでの若手のやる気はどの程度強いか? 特に、控えの弱いショート、捕手、ブルペン陣の競争はどうか?この辺に監督の采配の是非が出ると予想している。オリンピックが終わった頃から本当の戦いが始まると期待している。今年も大いに楽しみたい。