【出掛けたダイビング・ポイント(10) - インドネシア アンボンでのダイビング (1)】2011/12/15 16:06

 12/1~8の間、インドネシアのアンボンで潜ってきた。日本人はあまり来ないと言われたので先ずは場所の紹介。アンボンは、バリ島の北東になり、メナド/レンベやラジャアンパットの南に位置し、ジャカルタ経由で、2日目の朝からダイビング可能である。

アンボン 地図

宿泊したMaluke Divers Resortはアンボン島の大きな湾の入り口に近く、飛行場の直ぐ南にあり、9つのバンガロー、最大18人のゲストというこじんまりしたHotelである。5泊6日、12ダイブ、ジャカルタからの国内線、送迎を含めて約$1420(≒¥113,000)でリーズナブルな価格。 前日まで満室だったが、一挙に12人がチェックアウトしたとのことで、到着した日は私以外のゲストは3人、その後も4~6人で、宿泊は本来相部屋だがバンガロー1つを占有。写真は私が宿泊したバンガローで、中は広く2人部屋を意識して机も2つあり、快適であった。下は気に入ったベッド・ライト、和紙に似た材料でほんわか気分で良い。

宿泊したバンガロー

ベッド・ライト

一緒だったゲストは、ドイツからの女性、USシアトルからのカップル、シアトルから更に山側からの親子およびオーストラリアのケアンズからのカップル、加えてHotel Managerがオランダ人と食事時は国際色豊かなテーブルであった。一緒に潜ったゲスト3組はみんな2週間の休暇で、アンボンの後はラジャアンパットまで出掛けるとのことであった。色々聞いてみると今回のようなビッグな旅行は年1回程度で、1年ほど前から手配するとのことであった。と思っていたら、滞在4日目に全員がアンボン発ソロンまでのクルーズ・ボート(バンダ海、ラジャアンパット等を経由する9日間の)乗船ということで、午後からはゲスト1人、ダイビング施設、レストランを独り占め状態となった。多少寂しい気もあるが、いつも空いている時期を選ぶので、たまに一人だけということもある。そのために、本を多めに持参し、25x25の超難解数独も持っていく。今回は、Hotel Managerが毎回の食事に付き合ってくれたので、2日間の独り占めを楽しむことが出来た。

食事は、インドネシア風で日本人好みの味になっており、なかなか美味であった。特に毎日夕食に出てくるスープは本格的で特筆ものであった。全員同じメニューだが、最初の日に苦手なものを確認し、その日は特別メニューを出してくれるという心配りも気分が良かった。朝食は前の晩にメニューから好きなものを選択でき、毎朝違う朝食を楽しめた。

さて、肝心のダイビングは大きな湾内に沿ったMuck Divingになる。ボートにはHotelの前から(下の写真)。写っているコンクリート・ブロックのようなものは、戦時中の日本軍の銃座とのことであるが、現在は満潮、干潮の目安になっていた。

ボート乗り場

外洋にも出ることもあるようだが、今回は5日ともMuck Divingで、手に入れたばかりのマクロレンズを着用してのマクロへのチャレンジとした。マクロはやはり難しかった。 続きは(2)へ。




【出掛けたダイビング・ポイント(10) - インドネシア アンボンでのダイビング (2)】2011/12/16 20:58

 今回のアンボンでのダイビングは、変ないきものを探すMuck Divingで5日間ともマクロレンズ(45mm LEICA DG MACRO ELMARIT)に挑戦した。確かに今までは諦めていた1cmほどの小さないきものも写すことが出来たが、ピント合わせは大変で、ウミウシでも斜めになっていると前後ともピントを合わせるのは困難だった。当然のことなのであろうが、数倍のズームレンズで撮っているようでカエルアンコウを写そうと思うと後ろに下がらないと全身が写らず、慣れるのに時間が掛かった。

 マクロに挑戦したことでの初めて見た生き物: 自分の目では良く確認出来なかったものがなんとか写っていた。

1. ワレカラ(Skelton Shrimp)を初めて確認した: 以前に会った若いダイバーがタルマワシやワレカラを探すのが楽しみといっていたことを思い出した。これまでは1~2cmの小さなものは、ガイドが教えてくれても見向きもしなかったが、今回ピントは合っていないもののどんな生物なのかは確認できた。

ワレカラ

2. ダルマハゼ(Redhead Coralgobies): サンゴの中をチョロチョロ動き回っており、ピント合わせは大変。数多くシャッターを押し、やっと数枚確認が出来た。目でみて解らなかったが写真で見ると可愛らしくヌイグルミのようなハゼだった。

ダルマハゼ

3. デンジクダイ系幼魚: ガンガゼの中で10~20匹がうごめいていた。写真で見ると大きな目をしており、デンジクダイ系の幼魚とのこと。

テングダイ幼魚

その他、ライノピア(Rhinopia:ボロカサゴ系)、カエルアンコウ、ニシキフウライウオ、各種エビ・カニ、ウミウシはほぼ毎回確認できた。特に対岸のTalake村のポイントはウミウシ天国で砂地のあちこちで5cm前後のウミウシをポコポコ見つけることが出来た。ウミウシ好きな人であれば何回も潜りそうなポイント。しかしお目当てのサイケデリカ(Maluke Frogfish)は、昨年5月以降見つけることが出来ないとのことで真に残念。

ライノピア1

 レンベと同様狭い地域の浅場をじっくり探しながらのダイビングでエアの消費は少なめで、ナイトロックスを背負って毎回70~80分潜っていた。ガイドもここの海を良く知っており、色々なものを探してくれて5日間堪能した。 レンベは海峡なので干満の流れが一方向だが、ここは狭くて長い湾のため、真ん中と岸寄りで流れが逆になるが、地形等で複雑でシャッターを押す時に身体を安定させるのが難しい。マクロレンズだと少しの揺れでピントがずれる。特に、好みのニシキフウライウオでは、少しずれると海草等にピントが合い、文字通りゴーストの写真が多かった。やはりマクロは難しい。動画にすると少し距離が変わるとピントボケになる。従って、今回のビデオは短めでウミウシの写真が多め。

https://skydrive.live.com/?cid=b759b713f36e7387&id=B759B713F36E7387%21109

レンベの経験でマクロでは次の3点が大事と確認した。

1.AutoではなくManualで: 今回は全てManualで撮った。

2.フアインダーの活用: 試してみたが、数cmの距離でのファインダーは着底しない限りは無理だった。

3.脇を締め、出来れば着底: 今回も着底せず指で支えて撮ったが、Managerから手袋もしていないので危険度を考えて指し棒を使用したらの提言。確かに検討の価値がありそうだ。

今回でも5日目には少し慣れたような気がする。次回のマクロはより上達を期待しよう。