【出掛けたダイビング・ポイント(19) - インドネシア・ロンボク島】2013/09/30 09:09

 9/16-9/23の間、インドネシアのロクボク島(バリ島の隣の島)に出掛けて来た。1991年に25年勤続の1ヶ月休暇でバリ島に過ごしていた際に4日間滞在して以来の訪島である。

 22年前に訪れた時は、隣の賑やかなバリ島と違って実に貧しい島という印象だったが、今回の訪島では驚いたことに、昨年新設されたという飛行場は見事に綺麗で、国際空港に変っており、飛行場からの道路も見事に整備されハイウェイ並みのものになっていた。島の北西部にある今回の滞在地区の回りも素朴ではあるが、充分豊かな農産地域だった。

 今回利用したResort HotelCocotinos Lombokで、以前利用したスラウェシ島のメナドにあるCocotions Manadoと部屋やレストラン等の施設がほぼ同じ設計であり、なかなか快適であった。

部屋からの道

プールとレストラン

レストラン前のビーチ

Wi-Fiも部屋から接続でき速度も十分満足できた。更に、ケーブルTVではNHKが受信できるのでニュースもあまちゃんも欠かさず見ていた。滞在客も家族や友達がほとんどであり、のんびりリゾート気分を味会うためには手頃で居心地の良いResort Hotelと思う。

 ダイビングについては、9月は乾季の後半で毎日晴天続きだったが、海の中は潜ったポイントは全て砂地で、透明度が良くなく(5-15m)、魚影も少なく、やや期待外れ。結局、マクロレンズを装着してのMuck Divingになった。でも面白いものも結構見ることが出来た。

1. カニダマシの捕食: イソギンチャクに住む数センチのカニであるが、まさかこんな捕食をしているとは思わなかった。はさみの横から内輪のようなネットをかざしてプランクトンを捕食していた。これは下記の動画を見て欲しい。結構効率の良い方法だ。

カニダマシのランチ

http://youtu.be/oeuj42Lluak

2.     オランウータン・クラブ: エビ・カニやウミウシを多く見たが、オランウータン・クラブは毎日見ることが出来た。ミズタマサンゴの上に出ていることもあり、見つけやすかった。一度は、動画にあるように、ダンスのような動きになった。怒っていたのかも知れない。

オランウータン・クラブ

3.     初めて見たウミウシ テングモウミウシ(Costasiella Kuroshimae): 4-5mmの小さなウミウシで、数cmの緑色の海草にくっついている。ガイドと一緒に、あちこちにある海草の葉っぱ1枚ずつ探していくのだが、眼の悪い立場では1人ではとても探しにくい。3種類ほど見つけたが、写真を撮るのも大変だった。

小さなウミウシ

4.     初めて狙って撮れたピグミー・シーホース: 今まで、あちこちの海で、何回もガイドの指示棒で場所を教わって、兎に角シャッターを押して、なんとか写っていたことはあったが、今回は自分で認識し、ちゃんと狙って撮る事ができた。私にしてみると快挙である。

ピグミー・シーホース

5.     ホヤやカイメンの写真: サンゴやイソギンチャクのような生物を撮るのも好きだが、今回は魚影が少なかったこともあり、何枚か写真(代表的なホヤと海中オブジェのようなカイメン群を添付)を撮った。あまり被写体の無い時はこんなものも楽しい。

 

ホヤ

海中オブジェ

今回のダイビングは、韓国からのファミリー(ご夫婦と14歳の長男がダイビング、8歳の長女は船で待機)と香港からの女性と一緒であった(シンガポールからの女性2人は目のトラブルで1本のみ)。韓国のダイバーと潜るのは初めてだったが、1年に何回も出掛けているとのことで違和感はなし。日韓問題については、お互いの政府には課題がありますねの一言で終了し、お互いのビジネス上での日本や韓国との関係を披露し、良好な関係であることを確認した。特に、奥様は以前日本企業で仕事をしていたとのことで日本語でも会話出来た。

驚いたのは2人の子供の英語が達者なこと。国際的なファミリーなので、特別に英会語の勉強をしたのかと思ったが、聞いてみると小学校から英会話の授業で勉強しているからとのことであった。14歳の長男は解らないでもないが、8歳の長女でも船のスタッフとちゃんと会話していた。20年程前に韓国に出張した時には、英語というとしり込みする人も結構いたのに、今では若い人の8割程度は充分会話出来るとのことだった。最近の新聞では、大学入試等での英会話のレベルの偏重ぶりはやや問題になっているとの指摘もあったが、2人の子供の英会話能力を知ってみると、安部さんも学校からの英会話の充実を指示したが、日本も相当頑張る必要がありそうと感じた。

 今回は、海の中がやや期待外れの感はあったが、ホテル滞在は実に気持ちが良く(マッサージ・スパもある)、ダイビング・スタッフも仕事熱心で面倒見も大変良かった。

 ただ、ガイドが熱心であるあまりに、指示棒で岩や砂地をいじりすぎるのは気になった。小さなエビ・カニを見つけると写真が撮りやすい場所に運んでくることもある。度がすぎると制止するが、良い写真を撮りたいという立場からは痛し痒しの課題だ。自分では触らないと決めているが、ガイドが良い場所に来るよう誘導するのはじっと待っている。今回のガイドも指示棒ではなく、柔らかいプラスティックの棒を使っていた。厳しい人はそれも制止すべきと言うと思うのだが、そこまでは徹底していない。いずれにしても程度問題か?

 

 次回は、11月にレンベで本格的なMuck Diveを予定している。