【出掛けたダイビング・ポイント(33) - バリ島西部 サリ・ダイブ】2016/12/26 16:59

12月12日から18日まで、バリ島西部にある大西さとみさんがオーナーのサリ・ダイブで潜ってきた。1991年6月にバリ島でダイビングを覚え、初めて潜ったムンジャンガンが懐かしく、いつかまた来たいと思っていた。インターネットで、近くに大西さんのダイブ・ショップがあることを知り、26年振りに訪れることにした。

http://satomimantarey.com/index.html

バリ国際空港から山越えで4時間半。バリ島の中部は意外に山が高く(約800M)、寒いのと激しい蛇行運転で青ざめてようやく到着。帰りは遠回りでもっと低いところを走って貰い約5時間掛かった。クリスマス前のため、まだガラガラでゲストはオーストラリアから来た40代の男性と私の二人だけ。客室は全部で6部屋だが、横長の机やソファーもあり、実に広い部屋で一人の滞在には贅沢である。ダイビングでも二人にガイドが一人ずつという優雅な状態だった。食事も日本人に合わせた味付けで中々美味だった。特に食後にフルーツがたっぷりで、フルーツ好きには堪らない。マンゴー、パパイヤ、スイカ、ドラゴン・フルーツ、ジャック・フルーツと季節に合った地元のフルーツが出てくる。好きなものはリクェストすれば、追加も受けてくれた(ケストが少ないからかも知れないが)。部屋からWiFiのアクセスも可能で、スピードも充分なのも有難かった。

12月は雨期であり、ほぼ毎日雨が降り、海は濁りがあり、透明度は良くなかった。これは覚悟していたので、予定通りであり、マクロ中心と思ってきたのだが、ハゼ天国であった。どちらかというとハゼは苦手な方で、エビ・カニやウミウシを期待していたのだが極めて限られていた。しかし、ハゼ好きには堪らないようで、結構珍しいものもいるようである。その証拠に、一緒だったオーストラリアのお兄さんは一週間の滞在予定を延長して二週間滞在、毎朝6時半くらいからハウスリーフでも潜り毎日4本ハゼを探していた。ダイビング後には、撮った写真と分厚いハゼの図鑑(日本語なのに)を見比べて名前を調べていた。

バリ島西部マップ

潜った場所は、Sari Diveからボートで10~20分。4日目のSecret Bayへは車で40分で到着し、そこからBeach Dive。懐かしのムンジャンガンへはボートで20分。毎日8時朝食、9時半からブリーフィング後に出港し、3本潜って、4時過ぎに戻るというゆっくりしたスケジュール。それぞれのポイントはほぼ20M以下の浅いところではあるが、ナイトロックスは無料で年寄には有難い。

初日は、チェック・ダイブを兼ねて、近場へ。雨のせいで透明度は10M以下。3本ともハゼ中心で、ウミウシ、エビ・カニを探したがほとんど見つからなかった。

2日目は東寄りの湾へ。透明度は10M前後でまあまあ。ここでは、サンゴの養殖の規模にビックリ。このような棚がいくつも設置され、それぞれハード、ソフトのサンゴがびっしりと養殖されており、育つと色々な場所に移植するとのこと。

サンゴの養殖

沖縄でも良く聞くが、ここの規模は大きなものだった。3日、5日目は懐かしのムンジャンガンへ。透明度は15M程度で、群れはすくなかったが、26年前に感じた浮遊感は充分味わうことが出来た。4日目は、期待の一つであるSecret Bayへ。車で40分移動し、ビーチからダイビング。が、ここでもハゼ三昧。3本目は、追加費用発生のため、2本で切り上げた。

ということで、写真はマクロ中心、ハゼ中心になった。ハゼも大きめで穴に入りそうなハゼは遠目のみ(ズーム操作が面倒なため?)で確認のみ。

ハゼ1

ハゼ2

ハゼとホヤ

ハゼ4

他のサカナも。気の毒なのはスパイン・チークス。すまいのイソギンチャクが真っ白。すごく奇麗であるが白化現象で死滅寸前。そうなるとこのクマノミは家なき子。イソギンチャクの毒に守られていたのに! 

スパインチークスと白化イソギンチャク

クラカケチョウチョウウオの群れは珍しいと思ったが、聞くと、スズメダイの卵を狙っており、ダイバーが来て番をしている親のスズメダイが逃げるのを待っていたらしい。時々そんな光景も見るのでやや複雑。

クラカケチョウチョウウオ

ブレニー

ウミウシは一生懸命探したが、目新しいものは見つからず。エビ・カニは時々。カクレエビは好きなのでジックリ撮影。スカシモエビは初めてだが、これは足が赤白。図鑑では白一色。違う種類かも。

カクレエビの一種

スカシモエビ

ムチカラマツエビ

今回は雨期のため、透明度が良くなかったが、乾季の6~9月はぐっと透明度が良くなるが、水温は下がり26~28度になるとのこと。意外と良いのは季節の変わり目である10月で、透明度をある程度保ち、水温が上がり、幼魚が出てくるようだ。ハゼ好きな人はご検討を。リゾートとしては、こじんまり(最大6部屋)として、部屋もサービスも良い。ガイドは現在2人で、3人目を特訓中。日本語もそこそこ、見たサカナの名前はちゃんとカタカナで書いてくれ、ダイビング終了後にログブック記入用にメモをくれる。サボリ屋には有難い。リゾートにはマッサージ・ルームがあり、値段も1時間1.5万Rp(約¥1300)とリーズナブル。今回は2回お願いした。但し、行き帰りの車は長時間で、山越えはきつい。年寄には、少し時間は掛かるが、低めの山越えがベター。

現在はチョウチョウウオ・フリークなのだが、種類が限られているので、そろそろ次をと思っている。ハゼなら間違いなくここだが、候補はスズメダイ。スズメダイも結構いるようで、そうなったら透明度は欲しい。夏場から10月頃を考えよう。

来週はもう2017年。3月のモルディブ赤道越えの予定。今度はワイドに真剣にチャレンジする。





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