【出掛けたダイビング・ポイント(34) - モルディブ南下コース】2017/03/18 18:08

 3/5-3/10の間、カオリータ率いるMaldivian Starsの新しいボートのPrincess Haseena号でモルディブの南下コースのクルーズに参加した。2年振り5回目の赤道越えになる。大物狙いのクルーズで、今回もサメ三昧の大当たりだった。

 ゲストは15名、14名は日本からの参加。もう一人はハンガリーから参加のアッティラさん。ハンガリーの人と潜るのは初めて。ハンガリー人はアジア系というのは知っていたが、話を聞くと、祖先はフン族で、フッティラ王は尊敬されており、今でもアッティラという名前は多いとのこと。前週から乗船しており、2週間でサメを1000匹は見たと自慢。我々も4~500匹は見ているので、オーバーでは無さそう。

 カオリータからは、最近はBlue Water Diveが中心で、兎に角泳ぐからと宣言されたが、流れもほとんど無いことから15本中11本がBlue Water Diveという徹底振り。要は、環礁の外側から飛び込み、海底が見えない文字通りの青い海を何かに遭遇するまでひたすら泳ぐ。

Blue Water

初日のBlue Water では全く何にも遭わず完全なから振り、大丈夫かと思っていたら、2日目からは毎回何かと遭遇した。

 2日目にはTiger Shirk4m位とデカイ。ダイビングで見かけるのはまれで、南下コースでしか見たことはない。そばまで寄ると大迫力である。

Tiger Shirk

Tiger Shirkを追っかけ

3日目は遠目のTiger Shirk、4日目はSilky Shirkと遭遇したが、近づくのが遅く、写真は撮れず。Hammer Head Shirkを見たチームもあったが、我々は会えず。やや欲求不満。5日目にもう一度同じポイントで潜ることになったら、これが大当たり。朝1番、朝食前のダイビング。中ほどでHammer Head Shirkがいるという合図でダッシュ、数匹を見たと思ったら、深場からすごい数の群れが浮上し、我々の眼の前に現れた。横に下にと全員がじっくり見ることが出来た。

Hammer Headの群れ

Hammer Head

100匹以上はいたとのこと。20年は潜っているガイドのシャーミーも初めてだと言う。全員大興奮で朝食。2本目、3本目でも40~50匹のGrey Reef Shirkに遭遇したのに、皆それほど興奮せず。最終日は1本だけとして、何も出ないBlue Water Diveで癒し気味。2本目も潜ったチームは、100匹のGrey Reef Shirkに遭遇という締めくくりだったとのこと。 Blue Water Diveにこれだけ集中したのは初めてだった。大物に遭遇するまでは、上も下も青い海で魚影もすごく少ない。現れたのはハギの仲間がほとんど。見えるのは他のチームのメンバー、カメラの被写体もダイバー。どこに大物が現れるのか解らないので、周りをキョロキョロ。何かを見つけた合図に耳をすませて何時でもダッシュできるよう緊張して泳ぐ、泳ぐ。何かに遭遇するまでは、時間が進まない。何回も時計を見る。遭遇すると猛ダッシュ、時間もあっという間、空気もすぐ無くなる。この差が激しい。安全停止中でも出るときは出る。のんびりしていたら、ダッシュに遅れて見逃した。11本中、大興奮が3本。これで大満足だつた。

 おまけは、定番のナイト・ジンベイ。

ナイト・ジンベイ

特定の停留場所で、夜船尾で下向きに強烈なライトをセットし、プランクトンを集めると、そこにジンベイザメが捕食に現れる。今回はプランクトンの集まりが弱く、小振りのジンベイザメが来て一回吸い込むとプランクトンが無くなる。次に溜まるまでいなくなるが、1時間ほどでまた現れ、結構楽しませて貰った。くっついているコバンザメが物凄い数だったのも

 ということで、今回は完全にサメ三昧。他の魚も見てはいても真剣ではなく、じっくり写真も撮らずであった。

詳しくは、Maldivian Starsのブログを確認下さい。http://blog.livedoor.jp/maldivianstars/

残念だったのは、今までのもう一つの楽しみが最南端のアッドゥ環礁のオオギチョウチョウウオの群れであったのだが、珊瑚の白化現象でいなくなったとのことである。ここでしか見たことはないので、復活して欲しいのだが、もう見ることが出来ないかも知れない。以前の写真だけ紹介しておきたい。

幻のオオギチョウチョウウオの群れ


 今回はTG-4なるカメラに初挑戦。本来マクロ系に有効と期待していたので、モルディブでは向いていないのは承知でチャレンジ。兎に角、海が青く写る。Blue Waterなので余計に青い。ズーム・ボタンも使い易い。小物の撮影は確認できなかったが、最大の特徴を早速活用してしまった。最終日のダイビングで「深度に注意して下さい」の警告。なんと水が入っていた。1回目で水没かと思っていたら、カメラは問題無し。防水機能が15M以内、60分以内の範囲内だったようでセーフ、恥を搔かずにすんだ。。次回は従来のミラーレスとTG-4の両方を試して見る。

 さて、乗船したPrincess Haseena号は昨年9月に就航ばかりでまだピカピカ。横幅が広く、我々の部屋はシングル・ベッドとセミ・ダブルが横並び。セミ・ダブルを使わせて貰ったお蔭で、持参した諸々をベッドに拡げても寝る場所はゆったり確保できた。有難いことに、読書灯が明るく寝ながら本が読めた。シャワー室にはホテルのように透明の仕切りがあり、なかなか快適である。

Princess Hasheena

 今回のゲストは15名、アフター・ダイブでの会話が楽しい。ハンガリーからのアッティラさん以外も楽しい話が聞けた。わざわざ粉末の酢のもとを持参で釣れた魚で寿司を振る舞ってくれた人、あんこや葛を持参して水饅頭を全員分作ってくれた人もいた。まさかモルディブで和菓子を食べられるとは思っていなかったので、皆大絶賛だった。色々興味のある話を聞いたが、最もびっくりしたのが、私の仕事は霊脳者ですというゲストの話。もともと霊感は無いし、霊感なるものも信じてはいないが、先ず仕事ですと聞いて驚き、依頼を受けて世界中を飛び回って、いわゆる成仏(この言葉で正しいどうかは?)していない霊を探して、成仏させてあげるということで、パプア・ニューギニア等の元戦地に行くし、NYのグラウンド・ゼロにも行って仕事をして来たとのこと。人間は原子から出来ていることは知っているが、更に霊子が存在しているということらしい。まだ、科学的研究は途上とのこと。なかなか興味深い話を聞かせて貰った。それ以外のゲストにも楽しい話を色々聞かせて貰った。クルーズ・ボートでのダイビングの大きな利点である。

 次回は6月にインドネシアの北スラウェシ島からのクルーズとレンベでのMack Diveの予定。また楽しい海と楽しい会話を期待。




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