【オジンから見たダイビング(6) - クルーズ・ボートは年寄りの味方】 ― 2010/08/01 22:23
日本人に向けたクルーズ・ボートでは、10~20人のゲストが4,5日間ボートで寝泊りし、早朝から暗くなるまでダイビング三昧。 朝、目が覚めたら新しいダイビング・スポットで、朝食前に先ず潜る。終わると朝食、休憩して、また潜る、終わると昼食という具合に、潜る-食べるーゴロンー潜るの繰り返し。重いタンクを背負っての移動も無いし、ポイントまではボートで移動するので、水面移動も無い。年寄りには大変楽である。 一人で出掛けるとリゾート・ホテルは5割前後の割増料金が追加されるのでつらいが、クルーズ・ボートは男女別相部屋の利用が可能であり、利用し易い。但し、部屋は2段ベッドが多く、荷物を広げるとスペースは無い船が多い。部屋でくつろぐ余裕はあまり無い。寝る時以外は、ロビーやデッキでのんびりすることになる。

日中は、日干しの人、ログブックをつける人、読書する人等思い思いの過ごし方になるが、朝・昼・晩の食事は定時で全員が一緒になる。夕食が終わるとドリンク・タイムになり、数グループでワイワイガヤガヤ。年齢(30代~70代が多い)に関係なくトークが弾む。ダイビングという共通の話題から始まるので、年寄りも会話に入れる。 最近は20代が一緒になることは少ないが、30~40代は独身貴族、50~70代は子離れや定年のゲストが多いように思う。60代後半の年寄りが30~40代の若手(特に女性群)と普通に会話出来るのは大変貴重だ。最近の流行やトピックスを教えて貰えることも楽しいものである。
【出掛けたダイビング・ポイント(3) - モルディブでの1000本記念ダイブ】 ― 2010/08/06 06:47
昨年11月、目標であった1000本ダイブをモルディブのバア環礁で達成した。かねてから評判を聞いていたマンタ玉を1000本記念にしたいと目論み、年初から計算し、予定通りマンタ玉で祝うことが出来た。利用したクルーズ・ボートは、色々お世話になっているカオリータのイクェータ号。2日目に悪天候の中、強引にバア環礁に渡り、3日目の朝1番で1000本を達成。 マンダ玉のポイントであるハニファル・ベイへ移動した直後、マンタ玉出現と声がありシュノーケルでジャンプ。入ってみてビックリ。15M程度の浅いお椀状の湾に無数のマンタがグルグルと捕食中、そこにジンベイザメまで現れた。捕食なので、立ち泳ぎで大きな口を空けている。その下でマンタ玉がグルグル状態。 シュノーケルの上手い人はすぐそばまで潜っていたが、こっちは不得意。水面から羨ましく眺めていた。
シュノーケルを終わって、すぐタンクを背負いダイビングへ。数え切れない数のマンタが凄いスピードで回っていて怖い。着底してビデオ・モードで撮っていたが、マンタのトルネード状態でこちらがズルズルと流された。あっという間に時間が過ぎ、浮上になった。 昼食中も全員が興奮気味。 100枚以上いたとの結論で、カオリータもこんなトルネードは滅多に無いとのことであった。 昼食後も再度チャレンジ。 同じように捕食中でたっぷり堪能。ラッキーなグループはシンベイザメとも会えたとのことだった。こちらはボート上から確認。それにしても凄いポイントだった。翌日、クリーニング・ステーションで普通のゆったり泳ぐマンタを見て少しホットした。
マンタ・トルネードに興味のある方は下記YouTubeで参照下さい。
http://www.youtube.com/results?search_query=dragons1nf&aq=f
【オジンから見たダイビング(7) - 最近面白かった本】 ― 2010/08/10 16:33
ダイビングに出掛ける時は、ほぼ1週間の旅行であり、潜っている時間以外はのんびりと過ごすことになる。ゲストやスタッフと雑談をすることも楽しいが、じっくり本を読むことも貴重である。 持っていく本は海外ミステリーである。 地図をそばに置き、場面となる場所を確認しながら読むのが楽しい。 ここ数年でのお気に入りベストは、「ミレニアム 1,2,3」(スティーグ・ラーソン著 早川書房)。スウェーデンの作家で、舞台もスウェーデン。 1,2,3 x 上下の6冊になるが、シリーズを通して、主人公の一人である小柄な元不良少女の活躍が痛快で、お勧め。これから読む場合は必ず1から読むべきである。 ただ、この作家は当シリーズの草稿完了後に、出版を待たずに心臓発作で他界したとのことで、非常に残念。

新本が出れば必ず買うのが、ジェフリー・ディーヴァーとロバート・ゴダード。前者はリンカーン・ライム(下半身不随の元NY市警科学捜査部長)等の謎解きが面白い。後者は主人公が頼りない男性であり、過去と現代を並列しながら進めていく話が多く、日本でこれまで19シリーズ発行されているが、どれも面白かった。また、ピーター・トレメインの「修道女フィデルマ」のシリーズ(創元推理文庫)は、7世紀半ばの古代アイルランドが舞台でフィデルマの名探偵ぶりが楽しい。
1970年頃から面白いと思った本は捨てきれずに残しているが、本棚6列ほど。そろそろ古本屋でもできそうになっている。
最近の問題が一つ。このところ海外ミステリーの発刊が少ない。翻訳代が高いためか、復刻版が多い。新本も女流作家が多い。偏見かも知れないが、女流作家は惚れた腫れたが必ず含まれ、展開も状況説明が多く、じれったくなり敬遠気味。 痛快な海外ミステリーを沢山出版して欲しいものである。
【オジンから見たダイビング(8) - オリンパス デジカメ C-5050】 ― 2010/08/16 21:26
オリンパスのデジカメ C-5050には、2003年から丸7年お世話になった。2回の水没の都度、最新のデジカメへの切替えのチャンスがあったが、なんとなく5050に愛着があり、ハウジングを捨てるのも勿体無いので中古を物色し、再購入した。 2002年11月発表のカメラで、2003年8月に新品を約8万円で入手。2代目の中古は2005年10月に約5万円で、3代目の中古は2008年2月に約3万円で入手。最近のオークションを見ると今でも1万円前後で落札されている。レンズが明るく(f1.8)、結構人気のある機種だった。
きっかけは、2003年4月にラヤンラヤンで、撮影に来られていた中村征夫さんとお会いし、たまたま帰りの飛行機も一緒で色々話を聞かして頂いた。その時カバンからC-5050を取り出し、水中の撮影は助手と合わせて5台のカメラを使用していたが、C-5050のテストも依頼されたとのことで、写真を見せて貰った。その中でユメイロモドキの群れの写真を見て、衝撃を受けた。 私が撮った写真で一番気に入っていた同じシーンのものと色や深みが全然違った。腕が違うのが最大の理由とは思うが、カメラだけでも近づこうと思い、次のカメラを何にしようか迷っていたところを決断。8月に購入した。大きな群れを撮りたいので、ワイドレンズを装着(これは正解で楽しい)。 腕の違いで、色や深みはなかなか出ないが、ピントさえ合っていればPCで補正して、結構綺麗になる。 延べ丸7年、たっぷり楽しんだ。 一眼レフの大きなハウジングは無理と思っていたが、Pen Liteの発表で、このサイズなら使えると思い、今年5月に切り替えて、5050を卒業した。
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