【出掛けたダイビング・ポイント(8) - インドネシア レンベ (1)】2011/08/01 18:47


7月19日から27日までインドネシア レンベで潜ってきた。3月のモルディブから久し振りのダイビング。例年であれば5月に出掛けることが多かったが、女房殿がまだ東日本大震災に不安を感じていたため見送りにした。すると5月中旬から女房殿が39度台の高熱が出て歩くことも困難なため、つきそいで病院通い。原因も良く解らなかったが、3週間程で回復し、一安心。5月見送りは正解だった。

 さて、レンベは昨年の5月以来。今回は安く上げたかったので、滞在費はNADレンベ・リゾートと直接手配し、シングル・ユース、送迎を含めて$889、7万円強。 航空運賃は羽田-シンガポールはマイレージを利用し、サーチャージとシンガポールーメナド間の運賃で4万円弱。追加費用、チップ、入出国費用を加えて総額12万円程だった。NADリゾートは、昨年滞在したカサワリ・リゾートに比べると、こじんまりとして素朴ではあったが、無線LANがめちゃ遅いこと以外は、大きな問題は無かった。

 一緒だったゲストは、スペインから来た先生、カルフォルニアからの若いカップル、サンフランシスコからの男性2人組、スイス在住のドイツ人カップル、テキサスからのカップルおよび孫に会いに北イングランドから来ていたオーナーの両親で日本人ゲストは他になし。食事は全員同じテーブルで、解り易い話題の時だけ会話に参加する無口な日本の年寄りになっていた。話題は当然ダイビングが中心で、「どこが良かった」、「好きな魚はなんだ」等々が多いのは同じだが、休暇日数の話になると日程1週間は私だけ、スペインの先生は3週間の滞在、他のゲストもメナドやコモドとの組み合わせで2週間以上の日程。色々聞くと、長期になる分予算に合わせて滞在費の安いところを選ぶ工夫をしているようだ。先日の新聞で、日本人の旅行先の滞在費は世界一高いと紹介されていたが、休暇日数が大きな原因では無いか?

 さて、ダイビングは待望のミミック・オクトパスをバッチリ観察、カレイ、ウミヘビへの擬態も見ることができた。

ミミック・オクトパス1

ミミック・オクトパス2

ミミック・オクトパス3

今回のもう一つのお目当ては、Cockatoo Flounder(ハタタテカレイ)。普通のカレイのようだが、怒ると白い鬚のようなものを開く(Cockatooは羽冠のあるオオムのこと)。2日目にバッチリ写真が撮れた。

Cockatoo Flounder

その他、小物のエビ・カニ、カエルアンコウ、ニシキフウライウオ、ウミウシ等々マクロの世界で従来のワイドレンズをしまい、マクロレンズに挑戦したが、やはり難しい。結果は(2)に。



【出掛けたダイビング・ポイント(8) - インドネシア レンベ (2)】2011/08/06 15:48

 レンベでのダイビングは、Muck Diving(Muckは汚い泥)と称して、兎に角下ばかり見て変な生き物を探すことになる。毎回60分以上で(今回の最長は78分)、10M-25Mの海底を泥をかき回さないようにそっと這いつくばる様に探す。

先ずは魚だが、中層や表層の泳ぐ魚にはほとんど見向きせず、海底を歩く生き物を探す。Frogfish(カエルアンコウ)はお目当ての一つであったが、今回は数も少なく、小振りのものばかりで、季節が違ったのかも知れない。次は、Scorpionfish(カサゴ系)。色々種類があるが、歩く魚でヒレが足のように変形している。

アンボン・スコーピオンフィッシュ

中には鮮やかな色のものもいるが、今回は地味なものばかりだった。極めつけはStone Fish(オニダルマオコゼ)で、名の通り石と見分けが着かない。身体の向きを変える時も身体を上下に跳ねるという横着振りでほぼ動かない。 

オニダルマ・オコゼ

 今回多く見たのは、タコ、エビ・カニ、ウミウシ、ニシキフウライウオであったが、タコ以外は小物が多く、マクロへのチャレンジだった。しかし、上手く撮れたものは少なく、カニ・エビの多くは拡大・トリミングの結果。

 ウミウシやエビ・カニは、地味な泥の海の中で、小さいが鮮やかで派手なものが多く、探すのも結構楽しい。ウミウシはマクロレンズを使わなくても撮れるものが多く、見栄えの良いものを見ることが出来た。

イロウミウシ系

ゼニガタフシエラガイ(ウミウシ)

これもウミウシ

エビ・カニはマクロレンズが必要な小物が多かったが、ガイド一人にゲスト1~2名で、今までよりも真剣にじっくり写真を撮ることができた。

キンチャクガニ

Pink Squat Robster

帰ってからマクロ写真の撮り方を確認してみたら、次の3つを守れとあった。

1.       AutoではなくManualで: ハイ、Autoでした。ワイドだとAutoでもそれほど問題が無く、Manualをセットする時間が勿体無く、Autoで撮ることが当たり前でした。完全に納得です。

2.       フアインダーの活用: いつも液晶ビゥアーを利用していました。ちゃんとファインダーも着けているのに。ファインダーを覘いて、ジックリ焦点を確認して撮ることが重要と納得しました。一緒に潜っていたスペインの先生はマクロ好きで、聞いてみたら私の半分程度しか写真を撮っていませんでした。

3.       脇を締め、出来れば着底: これは大きな課題。6,7年前に私の師匠と思っているプーケットのガイドの人から砂地もサンゴと同じで着底はすべきではない、左手の指で身体を安定すれば良いと教えられていた。これだとデンと構えてじっくりシャッター・チャンスを待つのはなかなか難しい。

「着底せず」は可能な限り続けたいので、1,2を守って再度マクロにチャレンジしたい。砂地に着底していたらサボッテいると思ってください。